サマンサ不在の理由と意味深な葬り方

SATCファンや制作側目線では、サマンサを演じたキム・キャトラルは、トラブルメーカー(問題児)の一言に尽きます。先ず、SATC時代にはギャラで揉め、映画に出るのをゴネたとか、映画3作目の出演をドタキャンして制作側に多大なる迷惑をかけたとか、とにかく話題は尽きません。喧嘩両成敗と言いたい所ですが、主演兼プロデューサーのパーカーが圧倒的に優位に立っていたこと、プロデューサーと名が付けば、無理な注文がまかり通るのを制作現場で体験しているだけに、キャトラルの言い分の方が信憑性が高いと思います。

2018年、キャトラルの家族に不幸があった時に、パーカーが送りつけたお悔やみ状を、「(公には善人ぶって、裏ではイジメに興じる)偽善者のお悔やみなんかもらっても、浮かばれない!」的コメントを発表しました。この確執を逆手に取ったのか、続編第二話でビッグの葬儀に棺桶を覆うほどの巨大な供花を贈って寄越したのが、何を隠そうサマンサだった!と言う設定になっています。キャリーの広報を首にされ、プライドが傷ついて、ロンドンに移住したサマンサの美しい葬り方で、私はイメージアップしたと思いますが、実はパーカーや制作陣の当て擦りだったのかもしれません。

「AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章」」は、ファンの期待に応えられるか?’末永く幸せに暮らしましたとさ’は、お伽話の中だけ!の映像化に賛否両論
(画像=住み慣れた億ションを売却するために、キャリーが雇った不動産屋シーマ(サリータ・チョウドリー)は、サマンサの後釜として登場。少なくとも11年は幸せに結婚していたキャリーに嫉妬する、リッチでオシャレな独身女性。経済的に自立しているから、独りでいる方がずっと楽なのに、未だに結婚相手を探している。(c) Craig Blankenhorn/HBO Max、tvgrooveより引用)