以前、巫堂の楽士をしているおじいさんと知り合い、占いをしてもらったことがあります。その日会ったばかりのおじいさんに、これまでの人生をピタリと言い当てられたときは、正直背筋が寒くなりました。やはり巫堂は、科学では説明できない能力を持っているのでしょうか。 街の巫堂は普段、占いのようなこともしながら生計を立てているのです。
今も生活に根付いている巫堂文化
巫堂の家は、通りを歩けば見つけられます。記者が試しに、自宅の周辺(ソウル市内東部です)を散歩しただけで、6軒の巫堂の家らしき建物を見つけました。白と赤の旗を掲げ、玄関に卍の文字を飾り、「○○菩薩」などの看板を掲げていることが多いです。(※一般の占いの家でも権威付けのために「卍」の字を掲げることが多くあります。)
科学的でないものを排斥する現代韓国社会では、クリスチャンから「悪魔」呼ばわりされるなど、偏見の目で見られることの多い巫堂文化ですが、街中にこれだけ残っているのを見ると、やはり現代韓国でも巫堂を必要としている人々が多いのが分かりますね。
巫堂は宗教のひとつだとも見られがちですが、巫堂の儀式はこの世に生きている人のためにするものです。先祖供養も、生きている子孫たちが安らかに暮らしていくためのもの。平穏な生活を望む儀式だからこそ、何か不吉なことが起きたときに、今でも巫堂の力を借りるのでしょうか。
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