もしも貯蓄型生命保険に入らずに資産運用をしていたら

貯蓄型生命保険に加入する代わりに他の方法で資産形成をしたらどうなるでしょうか。株式投資の場合、配当金の年利回りは平均2%ほどです。(2019年8月時点)毎月一定の額を積み立てると、30年後には約130%になります。もし加入を検討している貯蓄型生命保険があったら、その返戻率と比べてみてください。

ただし株価は大きく変動する可能性があります。10%になるかもしれませんし、10倍になって返ってくるかもしれません。マンション経営という手段もあります。ローンを組んでワンルームなどのマンションを買い、入居者に賃貸する手法です。ローン完済後には家賃収入を生む不動産が残ります。売却すれば現金化も可能です。例えば頭金などの初期費用が200万円、30年ローンで購入、月々の出費が平均1万円だとします。

この場合、支払総額は560万円です。「返済額が低すぎるのではないか?」と思われるかもしれませんが、ローンの大部分は家賃収入で相殺されるので、実質的な負担はローンの支払総額よりもはるかに少なくなります。完済後の売却価格が1,500万円だとすると支払総額の約3倍です。生命保険に例えると、返戻率268%にもなります。

生命保険における返戻率と資産運用における利回りは、似たような概念です。同じ期間で比べると一般的に後者のほうが高いため、将来の受取額に上記のような差が出ます。もちろん保険にはメリットもあります。死亡や高度障害など、もしものときにお金を用意できることです。これこそ保険が持つ本来の役割ですが、保険料の低い掛け捨て型で十分果たせます。

マンション経営は、生命保険の役割も兼ねられます。なぜならローンを組むときに団体信用生命保険に加入すれば、死亡時に残りのローンが免除されるからです。収入を生み、現金化も可能な資産を家族に残すことができます。掛け捨て型で保険料を抑え、その分を他の方法で運用したほうが、将来的により多くの資金を残せる可能性が高いでしょう。保険の目的はあくまでも、もしものときの保障と割り切ってください。

豊かな老後生活を送るために貯金代わりの生命保険は得策ではない

貯蓄型の生命保険は、その仕組み上、あまりお金を増やすことができません。それどころか解約時期によっては、受取額が支払った保険料を大きく下回ってしまうこともあります。保険の役割はあくまでも、もしものときの備えです。貯金代わりに使うよりも、その分のお金を他の方法で運用したほうが豊かな老後生活を送れる可能性が高いといえます。

提供・Dear Reicious Online

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