社会人になって20数年。マンネリ化してきた日常にうんざり……と、感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。正社員転職は35歳が限界と言われていますが、近年はそんな転職市場に変化があるようです。
自分らしい生き方も考えながら次に進みたい40代女性のために、必要な成功のカギをまとめました。
40代転職市場は成功者が増加傾向に
厚生労働省が毎年発表している「雇用動向調査」による転職年齢のデータに変化が見られます。
女性の年齢別転職率は過去、25~29歳をピークに右肩下がりでした。しかし、2017年度から変化が見られ2018年度には40~45歳が30~34歳を上回る結果となったのです。
これは40代転職市場にとっての追い風と言えそうです。
40代だから分かる自分らしさを分析
40代の転職市場が上向きになっているとは言え、自分の望む形での転職を成功させるには自分を知ることが大切になってきます。望む方向で転職を成功させるためのポイントを紹介します。
自己分析で強みを知ろう
40代での転職は、専門性や即戦力が求められます。
平凡な社会人生活を送ってきたと謙遜している方でも20年におよぶ仕事の歴史の中では若い世代にはない経験があるはずです。
まずは自分の経験してきたキャリアの棚卸しをしてみましょう。
紙に書きながら整理してみると自分でも気付かなかった強みが見えてきますよ。
市場価値を客観的に判断しよう
自分の強みの棚卸しができたら、その強みが転職市場でどの程度通用するかを客観的にみていきましょう。
今の時代に企業が求めていることを情報収集し、転職エージェントのカウンセラーに相談しながら確認していくのも良いでしょう。
そうすることで、自分にとって必要な今やるべきことが判断できます。
今の強みをブラッシュアップさせるのか、新たなスキルを追加するのかで転職までの期間や準備も違ってきます。
柔軟な思考力で妥協点を見出そう
転職するにあたって条件や待遇、仕事の内容など譲れないポイントがあるのは誰しも同じです。
しかしさまざまな経験の中で受け入れることの大切さも理解できるのが40代にとっての強みでもあるでしょう。
こだわり過ぎず柔軟な思考力で発想の転換をしてみましょう。
40代の転職は「なぜ働くのか」の分析も大切
40代だから妥協しなくてはならない訳ではありません。
30代までは見えなかった人生の折り返しを意識し始められるのが40代ではないでしょうか。
そこにはとても大切なことが含まれているようにも思います。
転職の目的を考えてみよう
ありたい自分、なりたい自分を探ることで自分が転職に求める大切なことをみつけることができます。
「このまま50歳になった時、そしてその先自分はどうなっているのだろう?」から始め、「そもそも、私は何のために転職をするのだろう?」というところまで、考えを昇華させましょう。
ありたい自分、なりたい自分を探ることで転職に目的をみつけることができます。
80歳までのライフデザインを作る
人生100年時代と言われている現在、女性の健康寿命を2040年までに77.79歳に伸ばすという目標が設定されているそうです。
これからの40年をどう生きていきたいかを想像してライフデザインを考えてみましょう。
2017年に出版された『幸福の資本論』という本では、『人的資本は「自己実現」、社会資本は「共同体=絆」、金融資本は「自由」の土台である』と定義し、『その組み合わせによって幸福の形が説明できる』としています。
ライフデザインを作る上で人とのつながりや収入の得方を考えるのは重要な要素になってくるでしょう。
転職成功のために利用したい転職エージェントとは
転職を考えた時に一緒に売り込み方を考えてくれる手段が「転職エージェント」です。
ハローワークや転職サイトの求人情報を参考にする方も多いでしょう。それらは情報を得て自ら売り込むという転職の手段です。
転職エージェントは、カウンセリングで転職に対する考えやアピールポイントを明確にした上で求人情報の提供とマッチングを行ってくれ、書類作成や面接、入社条件の交渉までサポートしてくれます。
自己分析はもちろん、転職の目的を考える際に積極的に利用したいですね。
複業・起業、働き方は多様化している
収入の得方ということを考えると、転職は企業から企業へだけではないのかもしれません。
働き方改革の中で多様な選択がしやすくなっていることは明らかです。
定年に関係なく収入を確保したいのであれば、企業に属しながら得てきた経験にプラスアルファして自分が心地良いと思える働き方を目指すことも考えてみてはいかがでしょうか。
これまでに得てきた経験と柔軟な感性は40代女性にとっての大きなアピールポイントです。
そこに20代の頃より確実に成長している自分を見つけられたら自信という大きなアドバンテージを得ることができるでしょう。
文・高村浩子(ファイナンシャルプランナー/キャリアコンサルタント)
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