奪われた主役の座

 恭子さんに当たっていたはずのスポットライトは、いつの間にかその家族のある種、感動的なシーンを照らしていたといいます。

「いつの間にか会場中も感動の涙に包まれ、彼の親戚たちは固い家族の絆に拍手喝采。その時の私は、両親への手紙を手にしながら『あー…もう帰りてぇ…』としか思ってませんでしたね。もしかして最初っからコレ狙ってたんじゃないの? って完璧に興冷め。  私の両親や親戚は激怒してましたけどね。もう私が言い出すより先に『破談だーーーー!!!』って」  

披露宴後、両家で話し合いが持たれたものの折り合いがつかず、恭子さんは弁護士を入れて相手有責で式場代を払わせて破談したそうです。しかし、最後まで彼側はあの披露宴の何がいけなかったのか理解できていなかったとか。