結婚式当日、彼の家族の態度にドン引き

 翌日の結婚式当日は、彼の両親は「彩子(妹の名、仮名)はどうしても出席させたかった……可哀そうに可哀そうに……」と、目に涙を浮かべていたといいます。さすがに恭子さん、彼の家族に対して疑念が浮かび始めました。

「ちょっと、この家族おかしくない? って思いましたね。どれだけ可愛がってたかは知らないけど、息子の結婚式当日に、家出娘の身勝手を『可哀そう』なんて言って泣く義両親にはドン引き。  

彼も彼で『そうだよな。あいつだってきっと来たかったよな……もう少し説得する時間さえあれば……』なんて落ち込んでて。まるでこの日に式挙げることが悪いみたいな空気を作られてイライラしました」  

式は予定通り遂行されるも、ずっと彼の両親も彼も表情が沈んだままだったとか。最初のうちは特に気にしていなかった来賓も、披露宴が始まる頃には「何かあったのか?」と訝しがり始めました。事情を知らない彼側の親戚たちは「嫁が何かやらかしたんじゃないか」とあらぬ疑いまでかけ始める始末。その話を聞いた恭子さんは、もはや怒り心頭でした。

「もうこの時点で、ぶっちゃけ披露宴中止にしたろうか! ってくらい怒りに震えてましたね。うちの両親も、義両親の態度や親せきの無責任な噂に激怒してましたし。そしたら、何となく空気を察した彼が平謝りしだして。披露宴まではやって、終わった後で話し合うってことでその場は収まりました」