dodaの「女性の転職人気企業ランキング 2019」で24位にランクインした大手広告代理店「電通」。広告業界では知らない人のいない有名企業の年収はいくらなのか、最新の有価証券報告書から従業員の年間給与を紹介します。
有価証券報告書とは?
日本証券業協会によれば、有価証券報告書とは「会社の概況から事業や設備の状況、財務状況まで多岐にわたる情報が盛り込まれている報告書のこと」とあります。子会社を保有している企業の場合、連結決算と単体決算に分けて利益等が表示されています。単体はその企業のみの損失や利益等の数字、連結は子会社や関連会社も含めた数字です。
子会社の経営状況は少なからず親会社に影響しますので、現在は日本を含め世界的に連結決算の数字が重要視されています。有価証券報告書の記載内容は、その企業が歩んできた過去から将来の経営計画までが客観的な数字として克明に記されています。就職や転職で企業研究をする際は、しっかり読み込んでおきたい書類です。
面接でも活用できる知識ですので面接前には最終確認でもう一度目を通しておきましょう。
株式会社電通の平均年間給与は約1,180万円
株式会社電通の平均年間給与は1,179万7,585円です。また、平均年齢は40.7歳で平均勤続年数は13.8年であり、平均年間給与は1,000万円を超えている点が目を引きます。(2018年12月31日現在における提出会社単体の数字)子会社を含めた連結ベースで売上高を見てみると2014年度は4兆5,140億円でしたが、2018年度は5兆3,573億円と順調に推移、売上高自体も非常に大きいことがわかります。
労働環境の改善によるコスト増や海外事業への投資などで営業利益は減少していますが、それでも成長し続けていることを示す数字です。
労働環境を改善してより働きやすい職場へ
電通は高給であり社員の成長を促す職場環境が特徴です。しかし、非常に忙しい仕事であるため労働環境に関しては、長時間残業が多く問題も多々ありました。労働環境を改善するため、電通は2017年に70億円、2018年に113億円、計183億円を投資して、さまざまな施策を展開しています。以下の施策はそのうちの一例です。
- 「労務管理の徹底と見守りの強化」
- 「ICT等の社内インフラの強化によるワークスタイルのスマート化」
- 「時間価値最大化を実現する働き方諸制度の導入」
「健康管理体制の強化」など その結果、1人当たりの月間平均残業時間は、2016年の26.9時間から2018年の9.8時間にまで減少し長時間労働の実態は改善されています。「高給だけど大変そう」というイメージもある電通ですが、これからは働きやすさの点でも魅力のある会社になっていきそうですね。
文・藤森みすず
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