新月と満月は「ムーンデー」と言い、流派によりますが「その日はヨガの練習を休むべき」と考える人も。 一方、新月と満月にこそヨガをすることで願いが実現すると考える人もいます。
ここではムーンデーの考え方や理解、ムーンデーでもおすすめできるヨガをご紹介。
そもそもムーンデーってどんな日なの?なにが特別なの?
ヨガの練習をしている人にとってもしていない人にとっても、1ヶ月の中には必ず1日ずつ「新月」と「満月」があります。
その日は空が特別です。
新月の日であれば、空には月がまったく見えず、満月であればまんまるお月様が私たちを照らしてくれるのです。
月にはリズムがあり、子どもの頃理科の授業で学んだ記憶がある人も多いと思いますが、新月の真っ暗な状態からスタートし、少しずつ月は膨らみ満ちていき(上弦の月)、満月を迎え、やがて少しずつ欠けて(下弦の月)また新月に戻ります。
このリズムは約29.5日ごとに繰り返されていますが、女性の生理周期や私たち人の肌のターンオーバーのリズムとほとんど同じであることから、私たち人も自然の一部であるだけでなく、月からもさまざまな影響を受けていると古来より考えられているのです。
ムーンデーのパワー、月の満ち欠けの力を人はどう利用してきたの?
この月の満ち欠けの力を、昔の人々は特に農耕で利用してきたことがわかっています。
新月から満月に向かう14日は、月がどんどん膨らんで行くのと同じでエネルギーがどんどん蓄えられていく期間だそう。
この「蓄える」「満たす」をキーワードに、例えば種まきをしたり、肥料を与えたり、水をたっぷり与える時期に使うと植物がよく育つとされます。
一方、満月から新月までの14日はエネルギーが少しずつ減少していく期間なので「欠ける」「縮小する」をキーワードに肥料や水を与えることをお休みしたり、周りの雑草を抜いたり、あるいは作物を大きくするためにあえて剪定をしたりすると良いのです。
こうやって月の満ち欠けのタイミングに合わせて作られた農作物は見た目や栄養価に優れるだけでなく、植物そのものが持つエネルギーが非常に高いとされ、オーガニック食品店など厳選されたお店で購入することができます。
また、この方法で作られた農作物を利用して生産される精油(アロマオイル)や化粧品も大人気です。
ムーンデーにヨガをすべきでないとされる理由は?
一方、月の力が最大限になる新月と満月の日は、ヨガの練習をすべきではないと考える流派もあります。
理由は怪我をしやすくなるから。
ムーンデーは私たち人もいつも以上にパワフルになっているので、通常より過剰に練習したり、無理をしがちで、万一怪我をした場合はその怪我もいつもよりひどいものになりやすいと考えられています。
これはヨガの練習にだけ言えることではなく、ムーンデーは口論しやすいとか、ケアレスミスが起こりやすいとか、髪の毛を切ると切りすぎてしまうとか、パーマやカラーは強くなり過ぎてしまうとか、私たちは気づいていなくても月の満ち欠けの影響をかなり受けていることが報告されています。
この時期にちょうど月経がある時は、無理をせずに静かに休んだ方が良いというサインと受け止める人も。
何事も過剰になりすぎる可能性が高い日なので、ヨガの練習もお休みしましょう、ということなのです。