家賃はムダじゃない!OL投資家が自宅を買わない理由

ブロガー「あきんこ」さんインタビュー②

もともと投資にまったく興味はなかったけれど、結婚を機に不動産投資をスタートし、今では夫婦で会社員として働きながら不労所得を得ているブロガー「あきんこさん」にインタビューをしています。

【前回の記事はこちら】
夫婦で月10万円稼ぐ。投資ブロガー「あきんこ」さんが不労所得を築くまで

2回目となる今回は、

  • どうやって不動産を買ったのか?
  • どのようにして不動産を見極めたのか?
  • 自宅は賃貸と持ち家、どっちがいいと思うか?

といった内容をお届けします。

「あきんこ」さんプロフィール

あきんこさん
アラサーOL。既婚で夫と1LDKの賃貸に2人で暮らしている。「あきんこの人生を楽しく過ごすためのお金ブログ」を運営。

<不動産について>

  • 夫婦で2戸ずつ計4戸所有
  • いずれも単身者向けのワンルーム
  • 東京都23区内
  • 築5~10年の築浅物件
(画像=DAILY ANDS編集部)

不動産を買うときは、誰から買うかも大切

ーーあきんこさんは結婚して約半年後から不動産投資をスタートしたとお伺いしました。不動産を買う時に、業者さんや営業マンの考え方や相性などは気にしますか?もしくは物件が大切だから相手は気にしない?

関係あると思います。私たちが物件を買った業者さんは、その人自身もワンルームマンション投資をしている人なので、いろいろ話も聞けました。不動産業者の人って、結構、(不動産投資を)やってない人が多いんですよね。不動産投資をやってなくて、自分は不動産を売ってるって人がすごい多い。ローンを組めないから、と言う方も多いのですが……。

ーーそれは少し信頼しづらいかもしれません。業者さんは何軒か回りましたか?

回りました。たくさん回りましたが、いいなと思える人が少なくて。ある業者さんは、絶対にオフィスに来てくださいって言うんですね。もし、オフィスで契約するとクーリングオフの対象にならないので、契約を破棄できないんです。その部屋のなかで、今すぐ決めれば、ちょっと安くするという話し方で……。

ーー結婚式場の見学に行くと、初回で契約すれば安くなるのと似ていますね……。

物件を見てもいないのに、こんな高額なものを買えるわけないよな、と思うんです。そうなると、お客さん寄りじゃないな、と。

不動産業者の見極めポイント

ーー物件って必ず見に行きました?

見に行きました。

ーーそれはどうしてですか?

実は最初、物件を見ずに買おうとしたことがありました。その後、不安だったので物件を見に行ったところ、イメージと違うなと思い、結局、契約をしなかった経験があって。それからはどんな物件もちゃんと自分の目で確かめに行くことにしました。自分がお金を出すものだから、紙だけだと不安です。そんな高額のものをちゃんと見ずに決めてもいいのか、って思ってしまい。

ーーなんとなく住環境も見たいですよね。駅から家までどういう雰囲気なのか、とか。

そうそう。もしかしたら駅チカと言いつつ、すごい坂かもしれないとか、いろいろあるので。もし今、人が住んでいる物件だったら、同じマンションでも違う部屋を、不動産屋さんにお願いして見せてもらったりします。

ーー今、持っている4戸は住んでいる人がいる状態で購入したんですか?

そうです、全部人が住んでいる状態からでした。その部屋は見られないので、マンションの別の同じ部屋を見せてもらいました。それは不動産業者さんが全部調整してくれました。また、最近ブログでも書いたのですが、入居者が退去することがあり、その時に実際の部屋を見せていただいて、安心できました。

ーーいい不動産業者さんですね。

たぶん、業者さんっていうよりも、担当者によって対応が変わるのではないかと思います。不動産業界は特殊で、同じ会社だけど、担当者一人一人は、個人経営の人たちがいっぱい集まっているような、それぞれが違う動きをしているケースがよくあります。会社というよりも、営業担当者によってどこまで対応してくれるのかというばらつきがありましたね。

ーーうーむ、そうすると自分に合う人と巡り合うまで探すしかないのでしょうか。不動産業者さんはどうやって探したんですか?

まずは物件情報から業者さんを探しました。都内で築浅をよく扱っている業者さんとか。

ーーやっぱり、足をたくさん運んでいるうちに、どんどんわかってくるということなんですね。

「アパート1棟」には踏み切れなかった

ーーあきんこさんご夫婦はお2人の年収が高いので、ワンルームマンション以外も買えたのではないでしょうか?

最初はアパート1棟のほうが収益もいいので検討しました。

ーーちなみにおいくらだったんですか?

1億円です。東京都23区内だったんですけど、行ったときに街の雰囲気があまりよくないと感じちゃって。周りの物件も家賃が結構、安かったので、今新築で家賃が取れているけれど、このままずっと同じ値段で行けるのかな、とか。川も近くて余計に心配になりました。まだ知識も経験もないので、そこで1億円の物件を買うのはちょっとギャンブルだなと思って。築浅のマンションを、リスク分散も兼ねて4つ、地域を分散させて買いました。その分、収益は低くなりましたが、安心感はあります。

ーーその街に自分の1億をかける、みたいな。

そうなんですよね。この街はきっと今後栄える、と心がわくわくできたら多分、いけたんでしょうね。

ーー今持っている物件が少し値上がりしているとお聞きしました。もともとは資産形成のために買っているので、長く持つつもりかと思いますが、売る予定はあるんでしょうか?

正直、オリンピック前の値上がり時期に売ろうかどうしようか、迷いもあります。ただ、今、売ったところで次に何投資するの?というところもあります。今の投資以上に良い物件、投資手法が見つかれば、売ってもいいのかなと思います。

家は賃貸と購入、どっちがいい?

ーーご自身の家を買う予定はないんですか?

当面は「買わないでいく派」です。最近、賃貸と持ち家の考え方についてブログに詳しく書きましたが、うちは夫婦どちらも転勤の可能性がありますし、子どももどうなるのかわからないので、まだ先々のライフプランが決められません。なので賃貸で行こうと思っています。

ーー投資用の物件を買うくらいだったら、自分の住まいを買ってしまってもいい、という考え方もあると思いますが、そのあたりはいかがでしょう?

そうですね。住居はどちらかというと、ライフプランに合わせて自由に選択したいと思っていて、あまりマイホームに憧れもないんです。だったら賃貸で、好きな街に移り住んでいきたいなと。

ーー確かに買っちゃうと税金もかかりますしね。

お金もかかるし、メンテナンスもけっこう大変になります。それに比べると賃貸はすごく楽です。水漏れしても、管理会社に言って修理してもらえばいいし、嫌になったら引っ越せばいいし。私は面倒くさがりなので、家賃が無駄だという人もいますが、そんなことはないと思います。

ちょうどブロガーさんのコラボ企画で、賃貸とマイホームの考え方が記事にされています。その中だとマイホーム派の方が多かったですが。

ーーそうなんですか。そういう方たちは、家賃を払うのがもったいないからですか?

子どもがいる方が多くて。子どもの声が気になって、自分の持ち家買って、うるさくても気にしなっていう。子どもは確かにどたばたすると、隣近所に迷惑ですよね。あとは好きな間取りを選べるとか、DIYできるとか。人によって家の価値観は違うので、面白いと思います。(に続く)

今回、取材に協力してくれたのは

「あきんこの人生を楽しく過ごすためのお金ブログ」
アラサー会社員のあきんこさんが実体験を交えてお金の知識を紹介するブログ。1年の収支や資金運用計画も公開している。

文・くすい ともこ(DAILY ANDS編集長)/DAILY ANDS

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