哲学的なテーマ、そして完璧なラスト
柿本監督は原案となる小説を読み、 「描かれていることは、ありきたりなラブストーリーではなく、実は『心』と『体』は別だからこそ見えてくる人間の本質そのもの、僕にとってはすごくしっくりくるテーマだった」 「『心』はどこから来て、やがてどこへ行くんだろうと、普段から興味があり触れてみたい物語だった」 と語っている。 物語では、人間の主体的な感情だけではなく、とある要素のために恋に落ちているのではないか、と思わせる要素がある。その「心」とは何かと考えられる、観た後に誰かと話し合いたくなる奥深さがあるのも、本作の魅力だ。原案となる小説を合わせて読めば、数々の寄生虫にまつわるトリビアや、さらに複雑で示唆に富む哲学的な思想に触れられ、さらに楽しめるだろう。 そして、この映画『恋する寄生虫』が真に深く心に残る理由は、あまりに美しい、完璧なラストにあるのではないか。原案となる小説とも異なりながら、物語を振り返れば「こうなる」ことが大納得できる。柿本監督の映像作家としての力も最大限に発揮された、至福の光景が目の前に広がっていたのだ。ぜひ、映画館でこそ堪能してほしい。 <文/ヒナタカ>
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