3.【展示室C】核兵器のない世界を目指して
展示室Cは、重苦しい空気に包まれた展示室Bとは雰囲気がガラリ。自然光が差し込む白い吹き抜け空間です。原子爆弾の開発の歴史や冷戦時代、世界の反核運動などを年表を使ってわかりやすく紹介しています。
地表に突き刺さった逆三角形のオブジェでは「原爆投下への道」について解説。アインシュタインやルーズベルト、スターリンなど当時のキーマンたちを通して原子爆弾の歴史が垣間見れます。
「核兵器こそ戦争を防ぐ手段」として核兵器をもつ国が増加、開発競争の時代へ。このコーナーでは、核兵器を手にした世界各国の情勢と核兵器反対運動について時系列で紹介しています。
写真の近くにあるきのこ雲のマークは、青は大気圏での核実験、紫は地下での核実験の回数を表わしています。
広島、長崎の両市が核兵器廃絶を目的として立ち上げた「平和首長会議」や、1989年に制定した「長崎市民平和憲章」など、長崎から世界平和を実現するための活動を紹介しています。
世界地図からわかる各国の核兵器保有数
今、地球上に核兵器はどのくらいあるか知っていますか?
長崎大学核兵器廃絶研究センターが2020年6月に発表した世界にある核弾頭数は13,400超。核兵器の保有数を表した世界地図を見れば一目瞭然で、アメリカ、ロシアの保有数がダントツ。両国合わせて全体のほぼ9割を占めています。
4.【展示室D】ビデオルーム
展示室Dは、2室のビデオルームからなります。
ビデオルーム1では米国戦略爆撃調査団が撮影した映像をもとに編集した映画『ながさき原爆の記録』(日本語のみ20分)とアニメーション『8月9日長崎』(英語字幕付き10分)の2本を交互に上映。
『8月9日長崎』は、幼い男の子を主人公にした原爆投下当日の様子を描いた物語。英語の字幕付きで外国人の子どもも見て理解できるような内容です。
ビデオルーム2では、核兵器禁止条約誕生までの流れと核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の活動を紹介する動画を上映しています。