長崎は、広島に次ぐ世界で2番目の被爆地。長崎市街中心部に位置する「長崎原爆資料館」は、被爆地長崎の惨禍と復興、恒久平和を世界に訴えるために設立された原爆・平和関連のミュージアムです。

館内には、原爆の熱線で変形した鉄製貯水タンクをはじめ実物の被災資料を中心に、記録写真、被災者の手記など、当時の惨状を物語る展示品がずらり。さらに戦後の反戦、反核運動、世界平和を目指すための展示もあります。

1,556点ある展示資料の中から、見どころをピックアップしてレポートします。

長崎原爆資料館とは?

長崎原爆資料館の見どころを徹底取材【平和について深く学ぶ】
(画像=『あそびのノート』より引用)

日本は世界で唯一の被爆国であり、長崎は史上最悪の悲劇をじかに体験した被爆地として世界的に知られます。そして当時の人々が味わった惨状を後世に残し、核兵器廃絶、世界恒久平和の願いを広く伝えていくために設立されたのが、長崎原爆資料館です。
収蔵する被爆資料は約20,000点、現在も被爆体験記、遺品、遺影を寄贈する人が後を絶ちません。

長崎原爆資料館の見どころを徹底取材【平和について深く学ぶ】
(画像=『あそびのノート』より引用)

創立は被爆から4年後の1949年、原爆落下中心地碑の近くに建てられた小さな平屋造りからスタートしました。その後、1955年に長崎国際文化会館の一角に原爆資料室が設けられ、資料館として独立した建物ができたのは1996年のこと。

原爆被爆50周年記念事業の一つとして建造された地上1階、地下2階の建物は、曲線を多用したとてもモダンな造りです。場所は原爆落下地点から300m未満、人も建物もすべてのものが灰と化し全滅した浦上地区の丘の上にあります。

長崎原爆資料館を徹底リポート!

戦争の悲惨さと核の脅威、平和の尊さを世界に訴え続けるために設立された長崎原爆資料館。実際にどんな展示物があるのか、見るべきポイントはどこか、じっくり紹介していきます。

まずは、地下1階のエントランスへ

長崎原爆資料館の見どころを徹底取材【平和について深く学ぶ】
(画像=『あそびのノート』より引用)

正面玄関を入ってすぐのフロアは地下1階のエントランスロビーです。右手に案内所と平和案内人のブースが隣同士に並んであります。

平和案内人とは、(公財)長崎平和推進協会が派遣しているボランティアガイドのこと。10時から16時までは無料で案内してくれます。ブースで案内人さんを見つけたら、ぜひガイドをお願いしてみましょう。 所要時間やリクエストを伝えれば、効率よく案内してくれるうえ、歴史の裏側にあるエピソードや体験談など貴重な話を聞くことができますよ。

ちなみに、日時を指定した予約の場合は交通費として案内人一人につき1500円が必要です。

「平和案内人」お問い合わせ/(公財)長崎平和推進協会 TEL095-844-9922

長崎原爆資料館の見どころを徹底取材【平和について深く学ぶ】
(画像=『あそびのノート』より引用)

コインロッカーは、案内所の裏手です。無断で立ち入りできないようロープが張られているので、利用する際は案内所スタッフに申し出てください。
料金は100円。利用後は返金されます。

長崎原爆資料館の見どころを徹底取材【平和について深く学ぶ】
(画像=『あそびのノート』より引用)

エントランスロビーで目を引くのが千羽鶴です。展示スペースには限りがあるため随時入れ替えていますが、毎年国内外から送られる千羽鶴はなんと10トン。来館時に持ち込めますし、郵送などでも受け付けてくれます。

長崎原爆資料館の見どころを徹底取材【平和について深く学ぶ】
(画像=『あそびのノート』より引用)

では、さっそく見学へでかけましょう。展示室は青いゲートをくぐって地下2階です。

長崎原爆資料館の見どころを徹底取材【平和について深く学ぶ】
(画像=『あそびのノート』より引用)

ゲートをくぐると、網目状の鉄骨とガラスを組んだアトリウムが現れます。その壁面に沿って設けられたゆるやかなスロープを下って地下2階へ。

長崎原爆資料館の見どころを徹底取材【平和について深く学ぶ】
(画像=『あそびのノート』より引用)

チケットは自販機で購入。日本語、英語、簡体と繁体の2種類の中国語、ハングルに対応しています。

長崎原爆資料館の見どころを徹底取材【平和について深く学ぶ】
(画像=『あそびのノート』より引用)

音声ガイドは1台につき157円。日本語のほか、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語(ポルトガル・ブラジル)、オランダ語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、アラビア語の11カ国12地域に対応しています。
申し込みは展示室入口の受付カウンタ-にて。ただし、現在は新型コロナ感染症防止対策のため貸出を中止しています。

長崎原爆資料館の見どころを徹底取材【平和について深く学ぶ】
(画像=『あそびのノート』より引用)

展示室へは自動改札を通って入場。非接触対策が徹底されています。