ACS(※)認定セックス・エデュケーターでジャーナリストの此花わかです。 恋に落ちたときのドキドキ・ワクワク感は、いつか消えてしまうもの。これにはホルモンの作用に原因があるとセクソロジー(性科学)の分野では考えられています。
画像はイメージです(以下同)
ところが、筆者の女友達のなかには、3回しかデートしたことのない恋人と2年近くも会っていないのに、ラブラブな状態を続けている人がいます。 ※American College of Sexologists International
恋愛には5つのステージがある
LAのセクソロジストであるアヴァ・カデル博士は、セックスやリレーションシップ(関係)のカウンセラーとして30年以上も多くの男女を治療してきた経験から、「恋愛の5つのステージ(FACES)」を提唱しています。このうち第1と第2ステージが、ひとが恋に落ちてからドキドキ・ワクワクするまでの現象を説明したもの。 今回は、2年会わずにラブラブの、筆者の友人・紗里さん(仮名、45)のケースを当てはめながら、恋愛において私たちの脳や心、感情がどのように変化するか見ていきましょう。
45歳シングルマザーの“ひとめ惚れ”
3年以上前の2018年6月、離婚者、子持ちのシングルマザーでバリキャリの紗里さんは、都内の某国際会議の会場へ急いでいました。時間より少し遅れて焦っていた彼女は会場のビルに着き、すぐさまエレベーターに乗ろうとしましたが、不運なことにドアがちょうど閉まろうとしていたところ。 あやうくドアに挟まれそうになった紗里さんですが、そのドアを押さえてくれたのが、エレベーターにいた長身の男性。しかも、彼はびっくりするほど紗里さんの好みのタイプで、とてもよい香りを漂わせており、紗里さんはエレベーターで彼の香りにすっかり酔いしれたといいます。 エレベーターから降り、同じ会場へと並んで歩いて向かっていた2人は互いに軽い自己紹介を交わしたものの、会議では離れ離れに着席。会議が終わった後は、2人とも仕事関係の人々と話していたので、結局、何も言わずに別れてしまったとか。