魅力的にふるまえるポイントは「自信」
顔立ちや匂いは変えられませんが、カデル博士が言うには、“自信”に満ちた人は相手の目を見つめたり、笑顔を振りまいたり、姿勢がよかったりなど、ポジティブな印象を与えることができるそう。つまり、私たちは自信を持つと魅力的なボティ・ランゲージをすることができるのです。 紗里さんと翔平さんの話に戻ると、2人は駅で楽しくおしゃべりした後は別れて、翔平さんはそのまま次の日にイギリスに戻って行きました。その数日後、どちらからともなくチャットが始まったのだとか。 「実は翔平とのチャットはやめようと思ったんです。お互いに離婚経験者で子供もいて仕事も忙しく、外国に住んでいて会うことも難しい。でも彼からチャットが来ると気分が高揚して、どうしても止められないんです」 これを裏付ける研究があります。アイオワ大学の脳神経学の教授であるアントニオ・ダマジオ博士の研究によると、人間は誰かに魅力を感じた瞬間、大脳辺縁系に損傷を受けたと脳が認識し(実際には受けていないのに)、理性的な意思決定ができなくなると説明しています。だから私たちは「恋に落ちる」という表現を使うのかもしれませんね。
恋愛の第2ステージ「冒険」に進むには、心を開き合うのが必須
さて、その後、紗里さんと翔平さんはチャットで週に何回もやりとりをするようになり、お互いについてよく知るようになりました。すると、2人は20年ほど前、同じ時期にニューヨークの同じストリートに住んでいたことが発覚。 紗里さんよりも7歳年上の翔平さん(52)ですが、元ご近所さんだったこと、子供のいる離婚者なこと、同じ業界で働いていること、趣味が似ていること……そういったたくさんの“共通点“がお互いの心をオープンにし、2人は友達にも話せないような将来の夢や過去の秘密まで共有する仲にまで発展していきました。 結局、2018年に出会った2人は1年半かけて3回のロマンチックなデートをロンドンと東京で果たしたとか。最初のデートでキスまで進み、2回目のデートで自然に結ばれたそう。その後、コロナが起こり、最後に会ってからもうすぐ2年が経ちます。 出会ってから3年半のうち、3回のデートと2回のセックス。コロナのせいで2年も会っていない彼らですが、毎日のようにチャットをし、週に1回は電話で話し、コロナ収束を期待して、2022年の夏には2人でバカンスに行くことを計画しているそうです。