どちらがお得か計算してみよう!
例えば、年収700万円のAさんが、税抜き5,000万円の認定長期優良住宅を建てた場合、消費税増税前と後で負担はどの程度変わるのでしょうか。いくつかのパターンでシミュレートしてみましょう。
建物の金額は
消費税8%では消費税分が400万円、10%では500万円です。増税後に住宅を建てると、100万円負担が多くなります。
住宅ローン控除では
消費税を抜いた5,000万円を住宅ローンで支払ったとします。当初10年間の控除額は消費税が変わっても同じです。仮に年末のローン残額が11年目に3,000万円、12年目に2,800万円、13年目に2,600万円だったとします。
Aさんの場合、建物購入金額の3分の2%は約33万円で、11~13年目の年末のローン残高×1%よりも高いため、控除額は年末のローン残高の1%である30万円、28万円、26万円が控除額です。この場合では、増税後のほうが84万円多く所得控除が受けられます。
すまい給付金では
消費税が8%の場合、年収700万円のAさんは、すまい給付金の対象外です。消費税が10%になると、10万円の給付金を受け取れる可能性があります(都道府県民税の所得割額が17万2,600円以下の場合に限る)。
次世代住宅ポイント制度では
Aさんの住宅は認定長期優良住宅のため、次世代住宅ポイントが35万ポイント付与されます。
トータルすると……
今回のAさんの例では、購入時に消費税で100万円分多く払わなければならないものの、住宅ローン控除の延長3年分の84万円とすまい給付金の10万円、次世代住宅ポイント35万ポイントによって、増税後に住宅を建てたほうがお得だということが分かりました。ただし、住宅の性能や価格、年収によっては増税前に購入したほうがお得になることもあります。
「わが家の住宅の場合はどちらがお得になるのだろう」と気になる人は、住宅会社に相談してみましょう。
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