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お金を増やすための資産運用は、自分で株式や投資信託を買ったりすることだけだと思ってはいませんか?また、投資をするには知識がないと無理だと思い込み、何もできずにいつの間にか時間だけが過ぎていってはいませんか。
今回は、投資や資産運用の知識がほとんどなくても、気が付くと14.3%の運用利回りでお金が増えていたという女性を紹介しましょう。
確定拠出年金の仕組み
OL歴17年目の祐美さん(仮名)は、40歳の独身で年収は約500万円。2013年10月から、職場で導入された確定拠出年金の制度を利用して、退職後の資産をつくっているところです。
確定拠出年金とは、掛金とその運用収益との合計額をもとに年金給付額が決定される国の年金制度のひとつです。
会社が契約した金融機関の商品の中から従業員が好きなものを選んで、会社が毎月掛け金を出したお金を運用していきます。掛け金は非課税、受け取るときにも所得控除があるなど、税制面でも優遇されているというメリットがあるのが特徴です。
元本確保型以外の商品を選んだ結果
祐美さんは、会社からお金を出してもらえるということで、元本が減ったとしても自分の財布は痛まないと思ったこと、退職までは長期間の購入できる時間があることから、積極的に運用できる商品を選ぶことにしました。
資産の配分はざっくりと次の通りです。
- 外国の株式型投資信託…65%
- 日本の株式型投資信託…25%
- 日本の債券型投資信託…5%
外国の債券型投資信託…5% 会社が出してくれるスタート時の掛け金は毎月6,000円代でしたが、現在は1万2,000円を超えています。
ホームページの運用状況で確認したところ、2018年3月までの累計拠出額が56万4,520円で、資産残高は73万1,721円。運用によって、5年間で16万7,201円の利益が出ていることがわかりました。年間の利回りを計算すると、なんと14.3%となります。
確定拠出年金には、元本が確保されている預貯金や定期預金・傷害保険も含まれています。投資未経験の多くの人は元本確保型の商品を選びがちですが、それでは確定拠出年金本来の効果が活かせません。祐美さんはこれからも、積極的な資産運用に挑戦していく予定です。
文・小川あきこ(ファイナンシャル・プランナー)
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