【14】ニシン漬け
江戸時代後期から明治時代にかけて、北海道の特に日本海側ではニシン漁が隆盛を極めました。春になると、産卵で海が真っ白になる「群来(くき)」がみられるほど、沿岸にはニシンの大群が押し寄せていました。
「ニシン漬け」は、北海道の寒い冬を越すために、干物に加工した身欠ニシンと野菜を一緒に漬け込んだ保存食の1つ。ニシン漁が隆盛を極めた時代から、家庭で作られていた郷土料理です。ニシンの漁獲量はかなり減りましたが、現在でも北海道の冬の家庭料理として根づいています。
【15】昆布巻き
全国の生産量の90%を占めるほど、昆布の一大産地である北海道。江戸時代に昆布漁が盛んになると、漁獲量の多かったサケやニシンなどの魚を昆布で巻いて煮込んだ「昆布巻き」が生まれ、北海道の料理として定着しました。
現在では全国に広がり、お正月のおせち料理としても定番化。多くの場合、昆布巻きの昆布は日高地方で採れる、繊維が少なく柔らかな日高昆布が使用されています。
【16】赤飯
全国的にハレの日に食べられている「赤飯」ですが、北海道の赤飯は甘納豆を入れた甘い味わいが特徴。この甘納豆版の赤飯は、昭和20年代の後半に、北海道の郷土料理の第一人者であり札幌の学校法人の創設者でもあった、南部明子先生により考案されたと言われています。
通常の赤飯は手間がかかるため、忙しい家庭でも作りやすいよう、米を炊いて甘納豆を混ぜ食紅で色をつけるだけ、という簡単な調理法となっています。メディアなどで紹介されると、その手軽さから一気に道内へと広まり、各地で食べられるようになりました。
【17】いももち(いもだんご)
明治の開拓時代、寒い北海道では稲作の技術が十分ではなかったため、もち米の代わりに当時豊富に生産されていたじゃがいもを潰してまんじゅう状に整えて焼いたことが、はじまりと言われています。開拓者たちの貴重な栄養源として重宝され、現在は北海道の定番おやつとして親しまれています。
観光地や道の駅などでも販売されていて、揚げてから串にさしたものや、チーズ入りのものがあったりと、アレンジされたいももちを味わうことができます。
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