神田明神(神田神社)の見どころ

東京に鎮座してから1300年の歴史を持つ「神田明神」には、社殿裏をぐるりと取り囲むように強力な摂末社があります。ぜひ、1,300年の歴史に思いを馳せながら参拝をしてみましょう。

社殿

「神田明神」で特に注目すべきなのが権現造りの社殿です。近代神社の建築を手掛けていた建築家伊東忠太、大江新太郎、佐藤功一らによって造られました。社殿には1944年の竣工当時には画期的であった鉄骨鉄筋コンクリートが使われています。その頑丈さは、東京大空襲を耐え抜いたほどです。 また、参拝者が靴を履いたまま拝礼できる構造が採用されています。江戸開府400年を記念する2003年に国の有形文化財登録されました。

祭祀殿・資料館

「祭祀殿・資料館」は、1998年にオープンした「資料館」です。1階は年祭を執行するための「祭祀殿」となっています。2階には、ジオラマをはじめとする神田祭に関する資料が多数展示されており、3階は「神田明神」に伝わる神宝の展示室です。角界に江戸時代の錦絵展示も。土日祝日の10時から16時のみ開館していて、見学の際は大人300円、学生・子ども200円の拝観料が必要です。

江戸神社

神田明神社殿裏にある摂末社のひとつ「江戸神社」。「神田明神」よりも古い歴史を持つ、江戸最古の地主神とされています。祭神は建速須佐之男命です。建速須佐之男命は大伝馬町八雲神社、小舟町八雲神社と並んで須佐之男命の三天王とされています。

魚河岸 水神社

水の神である弥都波能売命 (ミツハノメノミコト)を祀る神社です。1590年頃に、漁師達が豊漁祈願や航海安全、子孫繁栄を願って大市場交易神を祀ったことが始まりとされています。ご利益は水難守護、五穀豊穣などです。

獅子山

本殿に向かって右に建つ「獅子山」は、親子の獅子像です。1923年の関東大震災に、子供の獅子が紛失されました。1990年には新しく子供が作られ、現在の「獅子山」になっています。

男坂

神田明神(神社)の境内を徹底解説!ご利益・パワースポットまで一挙紹介
(画像=『あそびのノート』より引用)

「男坂」は、神田神社の境内にある明神会館の脇にある石段の坂です。天保時代に神田の町火消しが石段と石灯籠を奉献したのが男坂の始まりと言われています。当時は、江戸湾を行き来する船にとって灯台の役目も果たしていました。アニメ「ラブライブ」の舞台となった場所でもあります。