【5】二十四の瞳映画村
マルキン醤油記念館から約10分、二十四の瞳映画村に到着です。1954年に公開された映画『二十四の瞳』を撮影したオープンセットが残されており、大正・昭和初期の村の通りや岬の分教場などの映画のセットのほか、壺井栄文学館、松竹座映画館、四季の花畑など見どころがたくさんあります。また、2011年公開の映画『八日目の蝉』のロケ地にもなりました。
【6】まめまめびーる
15分ほど車を走らせると、小豆島のクラフトビール醸造所「まめまめびーる」に到着です。まめまめビールは、小豆島の自然の恵みを生かした地ビールで、柑橘や醤油のもろみを使用した定番のまめまめビール4種のほか、限定のペールエールもあります。運転手さんはお土産用に瓶ビールで我慢してもらって、助手席の方々は醸造所でタップビールを楽しみましょう。土日祝の夕方からは坂手港の近くに屋台も出しています。
【7】寒霞渓
次は山のほうに向かって上から小豆島を眺めに行きましょう。約35分車で登っていくと寒霞渓ロープウェイの山頂駅に到着です。ここは海と島々、そして渓谷が一度に楽しめる日本で唯一の場所で、瀬戸内独特の島々の姿や四季折々の渓谷の豊かな木々たちを楽しめます。夏は新緑、秋は紅葉とダイナミックな自然を堪能しましょう。
【8】中山千枚田
次の目的地も自然の豊かさを感じられる場所です。25分ほどで小豆島のほぼ中央に位置する、中山千枚田に到着します。日本の棚田百選にも選ばれており、700枚を超える大小の田んぼが段々になっている風景は今の日本では数少ない光景です。田植え後に訪れれば緑の絨毯を、秋の収穫前には黄金色の絨毯のような景色を見られます。
映画『八日目の蝉』のワンシーンにも出てくる虫送りは、実際に開催されている虫よけと豊作を祈願する伝統行事です。江戸時代から続くと言われている小豆島の虫送りは、毎年7月の第1土曜日暗くなり始めたころに始まり、火手を持ち田んぼのあぜ道を大勢の人が歩きます。その光景はなんとも美しくて神秘的です。
【9】重岩
次が最後のスポット。25分ほど車を走らせて海のほうに戻ってきました。絶妙なバランスで置かれている巨岩は、麓から15分ほど登ったところにある神社に祭られています。重ね岩が人工的に造られたものなのか、自然にできたものなのか未だにわかっておらず、最近ではパワースポットとしても人気です。
しかし、ここに到達するまでの道は思っている以上に過酷で、階段があるのはごく一部でしかも急勾配。さらに頂上付近になるとほぼロッククライミング状態で、登るために設置された鎖や手すりを駆使してなんとか頂上にたどり着きます。最後まで気が抜けないのでしっかりと覚悟をして行きましょう。
土庄港から高松へ
重岩から10分、島をぐるっと一周して土庄港に帰ってきました。帰りのフェリーは2020年6月現在、20:10発が最終便となっています。高速艇は20:50発と、島内で夜ごはんを食べてから高松へ帰ることもできる時間帯です。始発のフェリーに乗らず高松をゆっくり出発しても、小豆島を味わうには十分な時間があるでしょう。
この記事を書いたトラベルライターから一言
多くの観光客が瀬戸内を訪れる時期は、島内の宿泊場所を探すのは難しいこともあります。そんな時に、高松市内に宿をとって日帰りで小豆島をたっぷり楽しむ方には、ピッタリのモデルコースです。ただし3年に一度の瀬戸内国際芸術祭の期間中は、小豆島内でも期間中のみしか見られない作品も多く、これらも見ようと思うと1日ではかなり難しいと個人的に感じます。時期やプランに応じてモデルコースを参考に、自分らしいプランを作ってみてください!(dory)
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