NHKの朝ドラ『つばさ』の舞台で知られる川越は、関東でも人気のある観光地のひとつ。風情のある蔵造りの町並みや大正ロマンを感じるストリート、そして童心に返ったような気持ちになる素朴な菓子屋横丁と、見どころが盛りだくさんあります。今回の記事では、そんな川越で訪れたいスポットを厳選してご紹介します。
川越を観光する(蔵造りエリア)
1. 一番街の蔵造りの町並み
川越観光の中心となるのが、一番街の蔵造りの町並み。小江戸・川越として知られていますが、じつはこれらの蔵造りの建物は明治時代に建てられたものなのです。明治26年(1893年)に起きた川越大火で川越の町の3分の2が焼けてしまい、火に負けない強い建物をと蔵造りが採用されました。大火を免れた江戸時代建築の大沢家住宅や、川越市蔵造り資料館、古い洋館が素敵な埼玉りそな銀行など見どころが多く、また飲食店やお土産店も並びます。
2. 時の鐘
小江戸・川越のシンボル「時の鐘」。江戸時代のはじめから時を告げ、現在の「時の鐘」は、明治26年(1893年)に起きた川越大火のあとに再建された4代目になります。やぐらは木造3層、高さ約16メートル。午前6時、正午、午後3時、午後6時の一日4回、「残したい“日本の音風景100選”」にも選ばれた音色が、川越の町に時を知らせます。
3. 菓子屋横丁
蔵造りの町並みからもすぐ、石畳沿いに20軒ほどのお菓子屋さん、駄菓子屋さんが並ぶ素朴な通りです。こどもが楽しいのはもちろん、大人世代も子供の頃に戻ったような気分でワクワク。菓子屋横丁に香る懐かしい匂いは、”かおり風景100選”に選ばれました。
4. 大正浪漫夢通り
クレアモール商店街をぬけると、そこが「大正浪漫夢通り」。映画やドラマのロケ地として使われることも多く、一歩足を踏み入れれば大正ロマンの風情が漂います。電線を地中化し、御影石の石畳に沿って建つのは洋風建築や蔵造りの建物。商店街をあげての大正浪漫の商店街づくりを行ってきました。レトロな風情の喫茶店やお土産屋さん、そして時には昔なつかしい商店街の顔ものぞかせます。
5. 蔵造り資料館
一番街の通り沿いにあり、隣には観光案内所があります。入館料は一般100円明治26年(1893年)の川崎大火直後に、当時煙草卸商を営んでいた小山文造が建てたもので、昭和52年(1977年)10月から川越市文化財保護協会により一般公開されました。蔵造りとはどのようなものか構造や敷地内の様子を見学することができます。(耐震化事業中の為、2021年5月現在、休館しています。)
6. 埼玉りそな銀行川越支店
一番街を歩いていて青緑色のドームが特徴的な洋風建物が見えて来たら、それが「埼玉りそな銀行川越支店」です。大正7年(1918年)に第八十五銀行の本店として建てられた、骨鉄筋コンクリート造りの三階建て。埼玉県ではじめて建てられた銀行です。残念ながら内部の見学はできませんが、外観は気軽に見学可能。平成8年(1996年)に国の登録有形文化財に指定されました。