ミイラと聞くと、エジプトのピラミッドを思い浮かべる方が多いと思いますが、実はメキシコのグアナファトはミイラが出来上がるのにとっても適した(!?)気候なのです。今回はそんなグアナファトのミイラたちが勢ぞろいする「ミイラ博物館」をご紹介します。※この記事には何体ものミイラの写真が出てきます。苦手な方はお気をつけください。
メキシコでミイラ?
ミイラといえばエジプトのイメージが強いのですが、ここグアナファトは高地にあることから乾燥した気候で、人が亡くなった時は土葬をするのが一般的だったため、亡骸は自然と「ミイラ化」していました。また、昔からこの地では埋葬をするために「税金」を払わなくてはならなかったのですが、払えない貧しい人たちや家族のいない人たちは「こっそりと埋葬」されたのでした。
それを掘り起こし、状態の良いものを展示するようになったのがこの「ミイラ博物館」です。エジプトのミイラに比べるとまだまだ「新しい」1870年〜1984年に掘り起こされた、200体以上の老若男女のミイラを見ることができます。
早速入ってみよう!
(以下からミイラの写真が出てきます。苦手な方はご注意ください。)
Are you alive?(あなたは生きているの?)という語りかけが書いてある入り口を入っていくと、早速ずらりとミイラが。
多くは立たされた状態なので、身長がどれくらいあった方なのか、男性なのか、女性なのか、大人なのか、子供なのか、というのもすぐにわかります。苦しそうな表情をしているのは苦しんで亡くなっていったからというわけではなく、ミイラ化するときに自然となってしまうものだそうです。
中には衣服がそのまま残っている方もいらして、その方が生きていた頃にどんな生活をしていたのか、ということも考える事ができます。
こちらはジャケットを着た男性のミイラ。
赤ちゃんのミイラもありました。この赤ちゃんの亡骸を抱いたお母さんとの写真も展示されており、この子がいかに家族に愛されていたのかが分かりました。
こちらは胎児のミイラ。世界最小のミイラだそうです。妊婦さんが亡くなった時に土葬され、胎児もそのままミイラになったそうです。