「他人との比較」をやめれば、幸福になれる?

幸福度というのは、個人の主観に左右されるものです。しかし、一般論として、幸福を望むのであれば「やってはいけない」こともあります。それは「他人との比較」です。

たとえば、給料が上がれば幸せな気分になります。
でも、同僚の給料が自分より上がったことを知ると、幸せな気分が吹き飛び、嫌な気分になりませんか? このように幸福度は「相対的なもの」で感じたりすることが多いのです。

こうした気分の変化を、経済学では「相対所得仮説」といいます。

それは自分の所得だけでは幸福度は決まらず、他人との比較や周りの環境などで幸福度が決まってしまうというものです。

他人との比較が原因で嫌な気分になる。それは「嫉妬」と言い換えることもできます。

「嫉妬」が原因で大切なものを失った経験はありませんか?

もちろん、社会で他者と関わりを持って生きている以上、「他人との比較」「嫉妬」を完全になくすことはできません。大切なのは過剰に意識しないこと。自分を見失わないことです。

むしろ、「他人との比較」「嫉妬」をバネに自分自身の成長につなげることが大切ではないでしょうか。

所得が低いのに若者の幸福度が高い理由

さて、いまの若者は非正規雇用が多く、所得も低いです。

にもかかわらず、自分が不幸と感じる人は少ないといいます。それはなぜでしょうか? そうです。自分の周りでも、同じような所得の人が多いからだと考えられます。

私のようにバブル時代の好景気を経験した人間から見ると、「なんてつつましい生活なのだろう」と思ってしまうのですが、同年代ではそれが普通ですので不満は少ないのでしょう。同世代の年収が自分と同じくらいなのですから、その年収に対して満足をしているのであれば、むしろ幸福度は増します。

確かに、それもひとつの考え方です。
でも、若いうちは現状に満足せずにチャレンジすることも大切ではないでしょうか。せっかくの「未来の可能性」を放棄してしまうのは、もったいないと思います。

最後にスティーブ・ジョブスの言葉で締めくくりましょう。
「Stay hungry, stay foolish」(ハングリーであれ、愚かであれ)

文・長尾 義弘(NEO企画代表、ファイナンシャル・プランナー、AFP)/ZUU online

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