「将来、ご自身が年金を受け取る際、今の水準よりどのように変化していると思いますか?」
この質問に対し、20~50代の女性のうち92.9%が「少なくなっている」と思っていることが、株式会社クラウドポートのインターネット調査でわかりました。
私たちは将来に向けて、何をすべきなのでしょうか?クラウドポートの「女性のお金と投資に関するアンケート」より読み解いてみましょう。
※調査は2018年3月26日~28日に行われ、20代から50代の女性480人(各年代120人ずつ)が回答しました。
受け取る年金が少なくなったら何をすべき?
「受け取る年金が今より少なくなるとして、どのような対策を講じるべきだと考えますか?」という質問をしたところ、回答は次のようになりました。
- 自分で備えるべき。自己防衛…76.7%
- 国・政府に年金が減らないように働きかけるべき…20.6%
- 特に対策を講じるべきではない…1.6%
- その他…1.1%
国の制度が頼れないのならば、もはや自分で備えるしかないと考えている人が多いことがわかりました。
女性の約78%「お金の準備は不十分」
お金の面で回答者がどのくらい備えられているかについても質問されています。
▽「貯金」についての準備状況を教えてください
- 全く不十分…55.4%
- どちらかと言えば不十分…23.3%
- どちらともいえない…13.8%
- どちらかと言えば準備できている…7.1%
- 準備万端…0.4% ▽「資産運用」についての準備状況を教えてください
- 全く不十分…57.7%
- どちらかと言えば不十分…20.8%
- どちらともいえない…15.0%
- どちらかと言えば準備できている…6.0%
- 準備万端…0.4% ▽「キャリアアップ」についての準備状況を教えてください
- 全く不十分…41.0%
- どちらかと言えば不十分…24.0%
- どちらともいえない…28.5%
- どちらかと言えば準備できている…5.6%
- 準備万端…0.8% ▽「保険」についての準備状況を教えてください
- 全く不十分…30.4%
- どちらかと言えば不十分…27.1%
- どちらともいえない…24.6%
- どちらかと言えば準備できている…15.4%
準備万端…2.5% 結果を見ると、「貯金」や「資産運用」に関しては「全く不十分」「どちらかと言えば不十分」を合わせると8割近くに上ります。
一方、「保険」については「不十分」に当てはまる2つの項目を足しても57.5%、「キャリアアップ」は65.0%と、貯金や資産運用に比べて準備をしている人が多いようです。
「お金に働いてもらう」ことは働く女性の必須科目
銀行に預けているだけではほとんど利息が期待できない今、資産運用でお金に「働いてもらう」ことは、働く女性の必須科目と言ってもいいでしょう。また、転職や副業などで収入アップを狙うのも良い選択です。労働は何にも勝る投資です。
何をしたら良いかわからないという人にはまず、情報収集することをおすすめします。友人に相談するのでもいいですし、ブログを読んでみるのもいいと思います。生の声を聞くことで、遠い世界のことだと思っていた「お金」のことが一気に現実味を帯びてくることでしょう。
何事も「他人ごと」ではなく「自分ごと」として取り組むことが大切です。
文・矢尾ともこ(ファイナンシャル・プランナー)
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