さるぼぼにも会える歴史ある寺院「飛騨国分寺」を参拝
高山駅から歩いて5分のところにある「飛騨国分寺」。奈良時代、東大寺の大仏建立に関わった聖武天皇(しょうむてんのう)の命で全国各地に建立された国分寺のひとつです。本堂は、室町時代の建築様式をもとに昭和中期に再建されました。
見どころのひとつが境内にある三重塔。飛騨地方で唯一の建物で、中に入ることはできませんが、大日如来が安置されています。また近くには、創建時から植えられたといわれている大銀杏(おおいちょう)のほか、戦国時代に建てられた高山城から移築された鐘楼門(しょうろうもん)や梵鐘(ぼんしょう)があります。
あわせて注目したいのが、飛騨高山のお土産として人気の「さるぼぼ」。境内に「願掛けなでさるぼぼ像」が安置されています。元々は「子どもたちが元気に育ちますように」という思いが込められており、丁寧になでると安産や良縁、厄除け、病除けなどにご利益があるといわれています。
高山のソウルフード中華そばの元祖「まさごそば」でランチを堪能
飛騨高山といえば、飛騨牛(ひだぎゅう)というイメージをお持ちかもしれませんが、実は中華そば(高山ラーメン)も有名です。鶏ガラや魚介のだしが入った醤油スープと細めのちぢれ麺が特徴。その中で昭和初期に屋台で商いを始めたのがルーツといわれているお店が本町通り周辺にある「まさごそば」です。
提供する「中華そば」は、魚介と鶏ガラを使った濃いめの醤油スープに煮豚のチャーシューとメンマ、風味豊かな飛騨ネギをトッピングした一品。細ちぢれ麺と醤油スープとの相性がよく、スープのコクのある風味を味わえます。
【1日目/12:45】古い町家&高山祭ゆかりの神社を見学しよう!
豪華な町家造り「日下部民藝館」を見学
高山中華そばを堪能したあとは、高山の古い町並みを散策しましょう。駅から歩いて15分のところにある「日下部民藝館(くさかべみんげいかん)」は、江戸時代に建てられた御用商人や両替商の邸宅。吹き抜けをはじめ、約300年前の仏壇や帳だんすなど、貴重な造りや品々を見学できます。
高山祭ゆかりの古社「櫻山八幡宮」を参拝
日下部民藝館から歩いて5分のところにある「櫻山八幡宮(さくらやまはちまんぐう)」。約1600年前に創建されたと伝えられており、毎年10月9日・10日に行われる秋の高山祭「八幡祭(はちまんまつり)」の例大祭の会場として使われています。
一の鳥居をくぐって、石段を上がると拝殿に到着。応神天皇(おうじんてんのう)を主祭神として祀っており、家内安全や安産祈願、商売繁盛などにご利益があるといわれています。この他にも、学業成就にご利益のある天満神社や、五穀豊穣にご利益のある稲荷神社など、末社にもあわせて参拝しましょう。
あわせて「高山祭屋台会館」で祭の世界観を体感しよう!
八幡宮の参拝とあわせて立ち寄りたいのが境内にある「高山祭屋台会館」。春と秋、年に2回行われる高山祭の魅力を発信するスポットで、ユネスコの無形文化遺産に登録された伝統的な祭りの雰囲気を楽しめます。
館内では高山祭について紹介する10分間のビデオや、実際に祭で使用される祭屋台(まつりやたい)を見ることができます。年3回、展示する祭屋台が入れ替わるので、ぜひ豪華絢爛な祭屋台をこの目でチェックしてみて。
【1日目/14:30】古い町並みとその周辺で飛騨高山自慢のテイクアウトグルメを食べよう!
高山祭の舞台を散策したところで、再び古い町並みに戻ってテイクアウトグルメを味わいましょう。上一之町から上三之町と呼ばれる古い町並みが残るエリアには、飛騨牛を味わえるお店やカフェなどが集まっています。
行列必至!飛騨牛の握り寿司が味わえる専門店「こって牛」
上三之町の通り沿いにある「こって牛」。最高級の飛騨牛を握り寿司で食べられる専門店で、週末には観光客を中心に行列ができるほど人気を集めています。
おすすめは「飛騨牛三種盛り」。飛騨牛の5等級の希少部位を地元産のコシヒカリで炊いたご飯のシャリにトッピング。お肉のトロっととろける食感と赤身の旨さが病みつきになります。あおさ入り焼きせんべいの上に、寿司がのっているのも特徴的。竹炭塩と生醤油がそれぞれかけられたお肉と、卵の黄身付きの軍艦巻きの、3種類のお寿司を味わってみて。
飛騨の食材を使った創作プリンが味わえる「高山プリン亭」
古い町並みから少し歩いたところにある「高山プリン亭」。大正時代の建物をリノベーションしたプリン専門店で、テイクアウトはもちろん、囲炉裏を設けた店内でプリンやソフトクリームを味わえます。
おすすめの一品は高山の冬の朝をイメージした「雪国プリン」。白いプリンの上に銀粉入りのラムネ味のジュレをトッピングしており、甘さがしつこくない、上品な味わいを楽しめます。
この他にも、乳脂肪分45%の上質な生クリームやバニラビーンズを使った「高山プリン」(1個・税込400円)や、愛知・西尾産の抹茶と丹波産の黒豆が入った「抹茶プリン」(税込450円)など、季節限定を含む7種類のプリンを用意しています。
古い町並みで手軽なスイーツを味わえるカフェ「茶乃芽」
先程ご紹介をした「こって牛」の近くにあるカフェ「茶乃芽(ちゃのめ)」。京都の老舗から取り寄せた抹茶を使った自家製のスイーツやドリンクを提供しており、テイクアウトはもちろん、店内で味わうこともできます。
主なメニューは、京都の抹茶をふんだんに使ったソフトクリーム「本抹茶」(税込500円)や、シャリシャリとした食感を味わえる冷凍みかん「まるっぽみかん」、一口サイズの「子鯛焼き」(5個・税込300円~)など、種類は豊富!お気に入りのスイーツやドリンクを試してみては。
【1日目/15:30】古い町並みで飛騨自慢の酒蔵を見学しよう!
200年以上の歴史を誇る老舗酒蔵「舩坂酒造店」
高山を含む飛騨地方は日本酒を醸造する酒蔵が多く集まっています。その中で高山市内を代表する酒蔵のひとつが「舩坂酒造店(ふなさかしゅぞうてん)」。200年以上の歴史を誇る酒蔵で、日本酒などのお酒を使ったスイーツや雑貨を販売するショップ、さらに飛騨牛を味わえる食事処「味の与平」も入っています。
酒蔵では口当たりがよく、濃厚な風味を味わえる「大吟醸 四ツ星」(720ミリリットル・税込5,500円~)や、のど越しが柔らかくて米の甘みを楽しめる「上撰(じょうせん) 深山菊(みやまぎく)」(300ミリリットル・税込470円~)など、10種類以上を販売。この他にも、ゆずや梅を使った日本酒も提供しています。
また店内では日本酒の麹を使ったコスメアイテムを販売。ハンドクリーム(税込760円)や日本酒マスク(税込550円)、美容ジェル「エッセンスジェル」(税込2,970円)など、日本酒の成分を使用したアイテムが手に入ります。
小物も充実しており、飛騨の守り神「さるぼぼ」を使ったグッズも取り扱っています。おちょこに入ったさるぼぼ(税込550円)や、酒桝に入ったさるぼぼ(税込700円)など、写真映えしそうなグッズがおすすめです。
さらにお土産に最適なスイーツも注目。深山菊を使った「大吟醸カステラ」(1箱・税込970円)や、ラングドシャ(8枚入り・税込760円~)など、おすそ分けにピッタリなお菓子も取り扱っているので、ぜひチェックしてみて。
酒粕を使ったソフトクリームも注目!「寒造り」の伝統を守る酒蔵「原田酒造場」
舩坂酒造店の真向かいにある「原田酒造店(はらだしゅぞうてん)」。江戸時代末期に創業した老舗の酒蔵で、日本酒を販売しているほか、酒粕を使ったお菓子や麹を使ったテイクアウトスイーツも取り扱っています。
主に販売するのは、口当たりとのど越しの良い「極点」(720ミリリットル・税込1,340円~)や、キレがあってスッキリとした味わいを楽しめる「山車(さんしゃ) 辛くち」(720ミリリットル・税込1,050円)など。伝統へのこだわりと新しい技術を掛け合わせた、上品な日本酒が手に入ります。
またお土産スイーツにも注目!日本酒「山車」とクリームチーズ、サワークリームで作った「チーズケーキバー」(5個入り・税込865円)や、元祖酒まんじゅう(6個入り・税込725円)など、日本酒を使ったお菓子が好評です。
さらにテイクアウトスイーツも充実しており、日本酒を使った「大吟醸酒ソフトクリーム」もおすすめ。爽やかな口当たりとコクのある風味が抜群です。