保険料って変わらない?

(写真=PIXTA)

ペット保険の保険料はどのくらいなのでしょうか。犬や猫、そのほかにも鳥やうさぎなどペットの種類によっても異なりますが、ほとんどが一定期間の更新型であり、特に1年更新が多いようです。

1年更新の注意点

1年更新の保険でも、更新ごとに保険料が変わるものと変わらないものがあります。初回加入については年齢制限があることが多いので8歳くらいをめどに加入の検討をしたほうがよいでしょう。その年齢までに加入しておけば終身で更新できるという条件が多く見られます。

ただ、ペット保険は人の保険と「終身」の意味合いが少し異なります。1年ごとの短期契約を終身で更新できるということですので、毎年の更新時にその年齢に見合った保険料に変更となり、加入期間はずっと払い続けなくてはならないタイプが多く、保険料は年齢に応じて高くなる傾向があります。

ここで年齢別に変わる保険料の例を紹介します。

  • ミニチュアダックスフンド
  • オス
  • 小型犬の平均寿命……およそ14歳
  • 月払い保険料
    0歳保険料……3190円
    5歳保険料……3640円
    10歳保険料……4250円
    15歳保険料……4880円 保険会社によって年齢による保険料の差には違いがあり、0歳時と8歳時ですでに2倍近い保険料になっているところもあります。

    飼う前に確認しておきたいペットの治療相場

    これだけの保険料を払っても家族同然のペットの健康は守りたいと思うのが飼い主の心情ですが、どのくらいの頻度で病院に行く必要があり、どのくらいの治療費用がかかるのでしょうか。

    ある調査によると、ペットが1年間に動物病院にかかる回数は半年に1回程度がもっとも多く、年平均では7.4回、13歳以上になると回数も多くなるという結果が出ています。

    また、1カ月にかかる動物病院の平均費用は7408円、1つの病気にかかったときの治療費の最大額は平均5万8993円となっています。どちらにしても年齢が高くなるにつれて、かかる金額も大きくなっていくようです。

    動物病院の料金は獣医師が自由に設定できるため、病院による差が大きくなります。ペットを飼うときには動物病院の情報を真っ先に確認する必要がありそうですね。

    人もペットも保険はお守り

    ペットは飼いたいけれどためらう理由の上位には、「お金がかかるから」という声があります。人もペットも病気やけがのリスクは生活全体に影響を与えるものです。日頃から食や運動で人が体を気遣うのと同じように、ペットにも質の良い食事と毎日の散歩を心掛けて、元気に長生きしてほしいですよね。

    どちらにとっても保険はあくまでお守りです。1年更新というペット保険の特徴を生かすには、加入する年齢と、老齢になったときの治療に対する考えをしっかり持っておくことがポイントなのではないでしょうか。

    文・高村浩子(ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定AFP))/DAILY ANDS

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