バーベキューといえば、野菜を切ったり、肉を用意したり、準備が面倒くさいもの。食材がワンパターンになることも多いですよね。
そこで今回、バーベキューのプロとして、全国を飛び回る“焼師”の中村圭一さんに、おすすめのバーベキュー食材、準備や片付けのコツを教えてもらいました。おうちでバーベキュー気分を味わいたいという人のために、ホットプレートで楽しめるレシピも紹介していますよ。
中村さんは、医療機器メーカーの営業から焼師に転身、異色のキャリアを持っています。前編では「肉の選び方、肉の焼き方」について語ってくれました。
【前編記事を読む】⇒夏だ!バーベキューだ!“デカい肉”を焼け!プロの“焼師“が直伝。ホットプレートでもOK
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野菜は切らずに丸ごと焼こう
――前回は大きい肉をそのまま焼こう!というお話を聞きましたが、今回は野菜について聞きたいです。バーベキューでピーマンを焼くとパサパサになるし、カボチャは表面が焦げて中が生……なんてことも多く、あまり美味しいと思えません。
中村圭一さん(以下、中村):肉も野菜もそうなのですが、切れば切るほど、断面から水分が出てしまうので、パサパサになりやすいです。
肉厚のピーマンやパプリカは、切らずに丸ごと焼くといいですよ。野菜から出た水分が中に閉じ込められるので、振るとチャプンチャプンと音がします。食べるときにジュワッと汁が溢れるので、小籠包みたいになります。
カボチャの丸焼きも美味しいですよ。ただ、さすがに時間がかかるので、レンジで加熱してから焼くのがおすすめです。中身をくり抜いて、チーズを入れるとチーズフォンデュ風になります。
アルミカップを活用するのもおすすめですよ。ニンニクとごま油を入れて、グツグツ加熱すると1品できます。あと、キノコも切って焼く人が多いじゃないですか。たとえば、エリンギを丸ごと焼いたら、水分がすごいんですよ、ぜひ思いっきりかぶりついて下さい。
アボガドやロメインレタスも焼くと美味しい!
――切らない方がジューシーで美味しそう……。バーベキューは焼くものがワンパターンになってしまいがちなのですが、おすすめの食材はありますか?
中村:基本的には、旬のものがおすすめです。春ならタケノコやアスパラがいいですね。あとはアボカドも焼くと美味しいんですよ。半分に切って、タネをとって、凹みに卵を落として、皮付きのまま焼く。粉チーズをふって、もう一回焼くと完成です。
ロメインレタスもおすすめですね。半分に切って、断面を下にして焼いて、ベーコンのっけたら「温かいサラダ」になります。野菜は切らなくてもいいです。食べるときに切ればいいんですよ。
野菜の丸焼きや、アボカド焼き、ロメインレタスのホットサラダなどは、ホットプレートでも楽しめるので試してみてくださいね。