貯金1,000万円を超えたら知っておきたい資産運用

(写真=PIXTA)

20代・30代で貯金1,000万円を達成している人は決して多くはありません。だからこそ、貯金1,000万円を超えたら達成感がありますよね。同時に、資産運用について考え始める一つの目安となるのも、貯金1,000万円です。

ペイオフ対策で預け先を変える

貯金が1,000万円を超えたら、まずはペイオフ対策で口座を分けましょう。ペイオフとは、銀行が破たんした場合に1人あたり預金1,000万円が保護される制度です。1,000万円を超えた部分は、万一銀行が破たんした場合でも保護されません。ペイオフ対策としては、別の銀行に口座を作り預金の一部を移し替えることが一般的です。

自分に合った投資方法の選び方

貯金が1,000万円を超えたなら、投資で資金を賢く運用し、効果的に貯金を増やしたいですよね。とはいえ、どんな投資先を選ぶかは迷うところです。せっかく投資をするなら、自分に合った方法を選びましょう。

国債は、発行元が国なので比較的リスクを抑えて投資できることが魅力です。株式やFXは不安だけれど、定期預金ではもったいない、という人におすすめです。

国債よりは運用益を期待したいけれど、株式のように1社に絞って投資先を選ぶのを避けたい人には、投資信託がおすすめです。投資信託では、運用のプロが複数の株式や債券を選んで投資してくれるため、リスクを分散することができます。また、1万円など少ない金額から毎月投資していくプランもあるため、貯金感覚で始められるのも魅力です。

リスクは必ず知っておくこと

国債も投資信託も、比較的リスクの小さい投資方法です。とはいえ、国債には財政破綻のリスクがあり、投資信託は元本保証のない金融商品です。絶対安全というわけではないため、よく検討してから始めることが大切です。

株式は、企業の情報を収集し、見込みのある企業を応援したい人に向いています。ただし、株式投資で先を読むのは難しく、当然失敗するリスクもあります。余裕資金の範囲で投資するようにしましょう。

通貨の売買によって利益を出すFXも人気です。株式のように通貨を中長期的に保有する、1日のうちに売買を終えて取引を完結させるなど、さまざまな投資方法があります。特に短期のFX取引では、テクニカル分析によって値動きを予測する面白さが魅力です。ただし、一定の経験を積まないと値動きを予測するのは困難なので、リスクを踏まえて取引をしましょう。

貯金で叶える自分らしい生き方

貯金1,000万円を貯めるには、強い意志が必要です。貯金によって実現したい生活を明確にイメージする、増えていく残高を定期的に確認するなど、自分なりのモチベーションアップの方法を見つけるようにしましょう。

貯金1,000万円を達成したなら、資産運用を勉強してみると新しい学びがあるかもしれません。最近では、投資を体感できるバーチャルゲームやデモトレードのサービスも充実しています。一度自己資金を使わずに試してみて、自分に合っているかどうかを確認してみると安心ですね。

文・緒川棗(ファイナンシャルプランナー)/DAILY ANDS

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