繰り上げ返済の方法や手数料は金融機関によって異なる

繰り上げ返済の方法は、金融機関によって異なります。繰り上げ返済に手数料がかかる場合もありますが、無料の金融機関もあります。100万円以上からなどまとまった金額でなければ繰り上げ返済ができないローンや、毎月少額ずつでも返済できるローンなどさまざまです。そのため、繰り上げ返済でなるべく早くローンを完済したい人は、繰り上げ返済の方法という面からもローンを選択する必要があります。

フラット35の場合

住宅金融支援機構のフラット35の場合、繰り上げ返済の額は金融機関の窓口で手続きを行う場合は100万円以上から、ローンに関する情報をネットで確認できる「住・My Note(すまいのーと)」を利用してインターネットから繰り上げ返済の手続きを行う場合は10万円以上からと決められています。繰り上げ返済できる日は月々の返済日で、ボーナス払いがある場合にはボーナス払い分も含めた6ヵ月分(毎回払い6回分+ボーナス払い1回分)を返済することが必要です。手数料はかかりません。

住信SBIネット銀行の場合

住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンでは、いつでも繰り上げ返済ができ、何度でも手数料が無料となっています。1円以上から1円単位で繰り上げ返済できるため、毎月の余剰金を繰り上げ返済に回すことも可能です。

三菱UFJ銀行の場合

三菱UFJ銀行の場合は、繰り上げ返済の申し込みをネットから行うと繰り上げ返済の手数料が無料になります。電話での申し込みだと5,400円、窓口での申し込みとなると1万6,200円の手数料が必要です。

繰り上げ返済のシミュレーションをしてみよう

最後に、繰り上げ返済によって総支払額がどう変化するのか見ていきましょう。借入期間30年、全期間固定の金利1.5%、ボーナス払いなしで3,000万円を借り入れしたAさんは、借り入れの10年目に約300万円の繰り上げ返済を行いました。すると、残りの支払い期間は20年から16年10カ月まで短縮され、利息額を約95万円節約することができました。

繰り上げ返済を視野に入れた住宅ローンの借り入れで利息軽減を狙おう

一度借りたら完済までに長い期間を要するというイメージのある住宅ローンですが、多くの人が15年ほどで完済していることが分かりました。期間短縮型の繰り上げ返済を行うことで、ローンを当初の予定よりも早く返すことができ、さらに利息の軽減も可能となります。住宅ローンを借りる際には、当初から繰り上げ返済を視野に入れ、手数料がかからず簡単に繰り上げ返済を申し込める金融機関を選択するのも賢い方法といえそうです。

提供・MORIZOU online

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