ショートボード|長さ、値段、選び方は?
ショートボードとは、長さが160~200㎝ぐらいの長さのサーフボードです。先(ノーズ)が尖っていて、フィンが3~5つ付いているものが多いです。
薄い、軽いという形状のメリットは、サーフィンをした時の扱いやすさ(動かしやすさ)に影響します。時には飛んだり、時には激しい水しぶきを上げながらターンをしたり。波を縦横無尽に動きまわるスタイルを目指したいなら、ショートボードを選ぶのがいいでしょう。波がサイズアップすると本領を発揮する反面、浮力が小さいので小波には不向きです。
値段も(もちろんピンキリですが)比較的安めで、中古なら1万円以下から流通しています。新品でも安いモノなら2万円ぐらいなので、5万円もあればかなり選択肢が広がるでしょう。
デメリットは浮力が小さいため「乗るまで、乗りこなせられるようになるまで」が難しいという点。初日はボードの上に立つことはおろか、沖に出る、沖でボードに座って波待ちをすることすら難しさを感じるでしょう。
人気ブランドには「アルメリック」、「ビラボン」、「リップカール」などがあります。
ロングボード|長さ、値段、選び方は?
ロングボードは長さが9ft(フィート)以上、つまり274㎝以上のサーフボードを指します。長くても300㎝ぐらいまでで、先(ノーズ)は基本的に丸くなっています。
厚い、重いという形状は、ボードに安定感とをもたらします。ボードの上を歩く「ウォーキング」はロングボードならではのアクションで、ノーズを両足の指でグリップする「ハングテン」、態勢を低くして片足を伸ばして片足をノーズにかける「チーターファイブ」などがあります。「波と上手く調和しながら、ゆったりとボードで遊ぶ」スタイルがお気に入りなら、ロングボードがおすすめです。ショートでは乗れないような小波でもキャッチできますが、サイズが上がったり風が強くなったりすると、初心者ならずとも取り回しが大変になります。
サイズが大きいだけあって、値段は少々高め。新品なら10万円はしますし、いいものだと20万円以上することもザラ。中古品なら数万円から流通していますが、「フォームが腐っている」、「板の一部が割れている」など、状態が悪いものも少なくありませんので、じっくりと隅々まで見てから購入するようにしましょう。
デメリットは重いため、やや扱いづらさがある点です。レスポンスの早いパフォーマンス系のロングボードもありますが、ショートボードのようにクイックに動きたい人には不向きです。
なお、人気ブランドには「ドナルド・タカヤマ」、「アルモンド」、「ジョエルチューダーサーフボード」などがあります。
ファンボード|長さ、値段、選び方は?
ファンボードは、ショートとロングの中間で、長さは200~300㎝ぐらい。先(ノーズ)は丸くなっているものもあれば、ショートボードのように尖っているものもあります。
「ファンボード」の他には「セミロング」、「ミニマリブ」などと呼ばれますが、「ロングボードが短く、小さくなったようなもの」と、「ショートボードが長く、大きくなったようなもの」の2系統に分かれます。いずれにしても、基本的には扱いやすさを念頭に置いてつくられたボード。陸上で持ち運びがしやすく部屋にも置いておきやすい、海では浮力もあるしアクションもしやすい、という「いいとこどり」をしたボードです。
「いいとこどり」をしていることは、裏を返せば「どっちつかず」であるともいえます。それこそがファンボードのデメリットで、もしかしたら比較的早い段階で「形状としての限界」を感じてしまうかもしれません。ショートのように激しいアクションをするには難しいですし、ロングのようにウォーキングを楽しむこともできないからです。
ただショートやロングを購入した後も、ファンボードを「サブボード」として使い続けるのは大いにアリ。ショートボードに転向した人は波のない日にファンボードを使ったり、ロングボードに転向した人は波のある日はファンボードでいつもより激しく波乗りを楽しんだり。ショートかロングにプラスしてファンボードがあれば、サーフィンを楽しめる幅がグッと広がります。