要注意2、組み合わせ型定期預金

 定期預金そのものは、年0・5%といった金利がつくけれども、一緒にリスクのある投資信託などの購入を義務付けているもの。

 例えば、100万円の株式投資信託を購入していただいた方のみ、100万円の高金利定期預金に申し込めるといったものです。

 投資信託の運用成績が危ないので解約したいと思っても、定期預金が足かせとなってしまう。定期預金でほんの少し得したとしても、投資信託で大損してしまえば仕方がありませんね。

要注意3、高金利は3ヶ月だけ定期預金

大手のゴミ利息より100倍お得な、マイナー銀行をセレクト。確実に増やそう
(画像=『女子SPA!』より引用)

最後に紹介するのは、先に紹介したもの。面倒だけれど、注意すればやってみる価値のあるもの。佐藤がノマド的運用した商品。

 円の定期預金の金利が、通常と比べて嬉しいほど高い。年0・5%といったもの、時にはもっと高い時もある。ただし、その期間は短い。最初の3ヶ月のみ高金利になる。中には1ヶ月だけという場合もある。

 これは、まずは銀行と取引してもらいたい。という新規顧客獲得金利ということが多いです。  よくクレジットカードで、いま申し込めば最高1000円分のポイントが付きます!というのがありますよね。あれと同じ仕組みなのです。だから、高金利はいつまでも続くわけではありません。

 銀行は顧客を獲得したいということと。預金者がいま現在でどれだけ動かせるお金があるのかを把握するためだと言えるでしょう。

 高金利なので、手持ちの動かせるお金をこの定期預金に全額集中することも多い。銀行はその金額で顧客の資金力を把握できるわけです。

 これ、相手に手持ちの札を見せるようなものです。

 だから、満期の3ヶ月後からしばらくは投資信託やハイブリッドなリスクあり預金商品など、銀行がセールスしたい商品の案内がどっと来たりします。電話セールスも来る。

 まあ、そんな時に佐藤は、申し訳なかったけれど、声を冷たくして「全く興味がありません」ときっぱり言ってました。顧客選別、セールス対象を絞るための、言い方は悪いけれど撒き餌(まきえ)的な高金利定期預金だと言えるのかもしれません。

<文/佐藤治彦> 佐藤治彦 経済評論家、ジャーナリスト。1961年、東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、東京大学社会情報研究所教育部修了。JPモルガン、チェースマンハッタン銀行ではデリバティブを担当。その後、企業コンサルタント、放送作家などを経て現職。著書に『年収300万~700万円 普通の人がケチらず貯まるお金の話』、『年収300万~700万円 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』、『しあわせとお金の距離について』『急に仕事を失っても、1年間は困らない貯蓄術』など多数 twitter:@SatoHaruhiko

提供・女子SPA!



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