ハワイやニューヨークなど、アメリカには魅力的な観光地がたくさんありますよね。旅行計画を立てている方も多いのではないでしょうか?アメリカに行くならドルへ両替すると思います。実は両替の仕方にはお得な方法とそうでない方法があり、知らずに両替してしまうと損してしまうかもしれません。

この記事では両替の注意点とおすすめの両替方法をご紹介します。

円をドルに両替する方法

(写真=Africa Studio/Shutterstock.com)

円をドルに両替するにはいくつか方法があります。

空港で両替する

国際線をもつ空港の多くで円をドルに両替してくれるサービスを提供しています。海外へ行く当日でもドルへ両替できるので手軽な方法です。

銀行で両替する

円からドルへは銀行でも両替することができます。ドルは流通量が多いのでほとんどの銀行で交換することが可能です。ただし、一部の店舗では両替サービスを提供していない場合がありますので事前に調べておきましょう。

その他のサービス

空港や銀行は外貨を自宅に届けてくれる「外貨宅配サービス」も提供していますから、そちらでもドルへ両替が可能です。またFX会社やネット銀行などでドルへ両替し送金する方法もあります。

ドルへの両替で気を付けたいこと

(写真=Watchara Ritjan/Shutterstock.com)

円からドルへ両替する際に注意点はないのでしょうか?

為替手数料が掛かる

両替する際には手数料が掛かります。空港で以下の表示を見たことはないでしょうか?

TTS 112
TTM 110
TTB 108

これは両替のレートを表しています。1ドル=110円だとするとこのように表示され、円からドルに両替するときは112円、ドルから円へ両替するときは108円で交換するという意味になります。

この例ですと両替に1ドルあたり片道2円の手数料が掛かっています。往復で4円ですね。仮に1,000ドル分を円から両替すると11万2,000円必要で、1,000ドルを円に戻すと10万8,000円となります。差額4,000円が手数料です。

この手数料は両替する方法によって違います。空港や対面銀行で交換する場合この手数料が高く設定されている傾向にあるので注意しましょう。

送金・中継など、別の手数料にも注意

ドルの受取り・出金が可能な銀行口座をお持ちなら、ネット銀行などからドルを送金することも可能です。ただし、ドルを送金する場合は円より高い送金手数料が掛かることが多いので注意しましょう。

現地で出金するために直接海外現地銀行へ送金する場合、さらにリフティングチャージという上乗せ手数料が必要です。為替手数料が安くても、その他の手数料まで含めて考える必要がありそうです。

海外での買い物はクレジットカードなどの方法もある

そもそもドルへ両替する目的がお買い物ならクレジットカードを利用する手もあります。現金を持ち歩かなくて済みますし、紛失しても利用停止させることができます。

海外利用手数料や請求額の換算レートに手数料が設定されている場合がありますが、両替の目的がお買い物なら一度検討したい選択肢です。

ドル両替3つのおすすめ

(写真=Shine Nucha/Shutterstock.com)

ドルへ両替する方法について、おすすめの方法を3つ具体的にご紹介します。

ドルを現金で用意するならマネーパートナーズ

FX会社であるマネーパートナーズは外貨両替サービスを提供しています。FX会社は為替手数料が安い傾向にありますが、マネーパートナーズはそのノウハウを利用し比較的安い為替手数料で両替してくれます。

マネーパートナーズで円からドルへ両替する場合、1ドルあたり0.2円の為替手数料となります。1,000ドルなら200円の為替手数料で済みますから、銀行や空港と比較すると手数料負担は抑えられます。

両替したドルは空港で受け取ることが可能です。受取れる空港は成田・羽田・関西・中部国際空港の4つです。500円の手数料が別途必要ですが、安く手軽に両替できるサービスでおすすめです。

海外銀行口座を持ってるならTransferWise

海外銀行口座へ送金し現地で出金するならTransferWiseがおすすめです。銀行でドルを送金する場合手数料が高くなるのは前述の通りですが、同社のサービスなら手数料を大きく減らせます。

TransferWiseの送金手数料は、100万円までは両替額の0.64%と214円です。送金に1万円近く掛かっていた銀行での送金と比較すればかなり送金手数料を抑えられます。

ただし現地での出金方法によっては出金手数料が掛かる可能性がありますのでご注意ください。

カード決済ならソニー銀行

ドルを現金で用意せずカードでお買い物するならソニー銀行の「Visaデビットカード」をおすすめします。ソニー銀行のVisaデビットはソニー銀行外貨口座に残高がある場合、海外利用手数料なしでお買い物が可能です。

事前にソニー銀行で円からドルへ両替しておく必要があり、この場合1ドル0.15円の手数料が掛かります。1,000ドルなら150円です。Visa加盟店なら利用できますから海外でも多くの店舗で利用できるでしょう。

目的別に最適な方法を選択しましょう

ドル両替はその方法によって手数料に大きな違いが出てきます。海外旅行がお得になるかどうかの重要な選択ともいえるでしょう。できるだけお得な方法を選択し、その分お買い物やアクティビティの費用に充ててより充実した海外旅行にしたいものです。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

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