○月○日、広告代理店に勤めている新入社員Sさんは、飲料会社のCM制作プロジェクトのメンバーに加わり、プロジェクトリーダーのMさんに企画案の作成を任されました。

そこで通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。

◆NG文◆ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
Please teach me when the deadline is to submit a draft proposal.
(企画提案書の提出期限を教えていただけますか。)
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

日本語では情報が欲しい時に、「ご教示ください」と言いますが、英語のteachには、先生が生徒に勉強を「教える」というニュアンスがあります。そのため、上記の文章では「締切」という言葉の意味について教えてくださいというような意味になってしまいます。

◆オススメ英語◆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
Could you tell me when the deadline is to submit a draft proposal?
(企画提案書の提出期限を教えていただけますか。)
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

≪ポイント解説≫

「教える」の持つニュアンス
日本語の「教える」には、①「知識や技能を相手に身につけさせる」と②「知っていることを相手に伝える」という2つの意味があります。今回の文章の状況における「教える」は②の意味で使われていたので、「情報を伝える」という意味を持つ”tell +人”が適切な表現となります。他にも”let+人+know”を使うこともできます。

(例文)
Could you please tell me when the deadline is to submit a draft proposal?
Could you please let me know when the deadline is to submit a draft proposal?

※①の「教える」の場合は例えば以下のように使えます。
Could you teach me how to play chess?(チェスの遊び方を教えていただけますか。)

立場を踏まえた丁寧な表現
pleaseは「〜してください」という意味を持ちますが、”Please tell me…”のように命令文の始めにpleaseを付けただけだと命令文のニュアンスが残り、相手に何かを指示するような意味合いとなってしまう場合があります。そのため、部下が上司に”Please email me the file by the end of today”(今日中に資料をメールで送ってください。)というと、部下が上司に指示するような意味合いに取られかねません。そこで、「〜していただけませんか。」というWould you~?やCould you~?などの丁寧表現にさらにpleaseを付けて”Would you please~?”や”Could you please~?”とすると、目上の人や社外の相手にも使える丁寧な表現となります。

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