パートの手取り額の計算ポイント(4)配偶者控除・配偶者特別控除

(写真=Batkova Elena/Shutterstock.com)

これが150万円と201万円の壁になる

最後は、控除対象配偶者に関する壁のお話です。

2017年までは配偶者の年収が103万円までの場合、配偶者控除38万円、141万円以内であれば段階的に配偶者特別控除が受けられました。

2018年の配偶者特別控除の税制改正により、夫の収入条件が加わると同時に配偶者の年収が150万円まで引き上げられました。これによって、今までより多く働いても、控除が受けられることになり仕事をする時間を増やした人もいるのではないでしょうか。

およそ年収201万円で控除が0円となることから、最後の壁は「201万円の壁」と言われています。

夫の収入条件は3段階に分けられ、1220万円(合計所得で1000万円)を超えると配偶者控除の対象にならないというのが改正の大きなポイントです。

パートの手取り収入でいくつかある壁は壊せるの?

(写真=violetblue/Shutterstock.com)

女性活躍のための制度が整備されるとともに、働きやすい環境も整いつつあります。壁の中で社会と関わりを保っているのを心地良いと考えている人もいる一方、長い人生もう少し社会と深く関わってみようかな?なんて思う人も少なくないでしょう。

パートで仕事をしながら、やりがいや新たに興味を感じることを見つけたら、自分のキャリアと捉えてステップアップしてみるのも良いでしょう。

また、厚生年金に加入することは老後の年金を増やすことにもつながります。家計収支としての損益分岐点を見極めて、思い切って壁を超えて(収入を増やして)みてはいかがでしょうか。

文・高村浩子(ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定AFP))/DAILY ANDS

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