落とし穴3:健康状態に注意

民間金融機関の多くは団体信用生命保険(団信)に加入できない借り入れができない。そのためローンを組んだ頃より健康状態が悪化していると借り換えが難しくなる。

これは健康な時でも意外な落とし穴になり得る。というのもここ数年、団信の内容がバラエティに富んでいるからだ。単純に死亡・高度障害を保障するだけでなく、3大疾病、5大疾病など病気だけでなく、ケガや、介護状態、果ては自然災害に備える団信も登場している。年齢が上がる健康への不安も増加するため、加入の誘惑が増す。必要かどうか吟味し、団信保険料が借り換えのメリットを上回らないよう気を付けよう。

金利の変わらない借り換えもある

実は金利差がなくてもリットのある借り換えもある。それは金利上昇リスクに備えるための借り換えだ。現在、変動金利か、期間選択型固定金利のローンで支払っている人が、今後返済額が上昇しないよう全期間固定金利に借り換えるケースだ。

この場合は返済額が変わらなくとも、「一定の返済額」を手に入れれば目的は達成する。現在変動金利や固定金利期間選択型のローンを組んでいる人は、「金利差1%以上でないとメリットはない」という思い込みを捨てて、検討してみてはいかがだろうか。

借り換えは、基本の3条件さえ満たせば得をするというものではないし、たとえ得をするとしても審査や健康状態の課題がある。これらの壁を乗り越えて、よりよい借り換えを目指すといいだろう。

文・横山利香(CFTe、ファイナンシャル・プランナー)/ZUU online

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