英語でスポーツを語る機会が少ないと、比較的簡単な内容でもどう英語で表現したら良いのかわからなくなってしまうことがあります。今回は、通訳という立場から少し離れて、一般的なスポーツの会話でよく出てくる表現を紹介します。

好きなチームや応援しているチームについては、I am a Lions fan.のように表現できますが、I am an avid supporter of …のように言えば、熱心なファンであることがわかります。An avid supporter of の代わりに、A big fan ofなどとも言えるでしょう。I am rooting for …もよく使われますが、「○○を応援している」の意味。逆に、He is a bandwagon fan.といえば、調子の良いチームを応援していているだけの人のことです。

「AチームがBチームに勝った」という風に「勝つ」と聞くとWinが思い浮かびます。しかしA beat B.のように、Beatを使えばとても簡単に表すこそができます。A had a landslide victory against B.のように、Landslideを使うと、「大差をつけて」の意味。スポーツ以外にも、選挙での大勝を表現するときにも使われる単語です。

英語を外国語として学ぶときに悩むものの1つに、前置詞の使い方があります。上記のようにBeatとよく組み合わせられる前置詞に、ByとToがあります。France beat Germany by 2 goals.のように言えば、2点差ということ。2対0かもしれないですし、10対8かもしれません。France beat Germany 5 to 3.と言えば、5対3。得点差を話す場合にはByを使い、実際の得点を述べるときにはToを使います。

活躍が見込まれる選手については、Hopefulが使われます。「希望を持った」というのが直訳。Alex is one of the gold medal hopefuls.「アレックスは金メダルが期待されている」という風に使います。Hopefully, Alex will win the gold medal.「アレックスが金メダルを獲得できる良いんだけど」のように、Hopefullyを文頭においた表現もよく耳にしますが、文法的には正しくないようです。ただ、ネイティブスピーカーは当たり前のように使っています。

Hopefulに似た表現、Up-and-comingもあります。Upcomingは「これから次に訪れる」の意味。例えばテレビ番組の終わりに、「次の番組は……」という意味でUpcomingが使われます。Up-and-comingとすれば、形容詞として「次の世代を担う」とか「これからが期待される」という意味。前述のHopefulは今がピークの選手。Up-and-comingはこれからが期待される選手です。Japan’s national team has both well-experienced players and up-and-coming players.といえば、「日本代表には経験豊かな選手と、これからが期待される選手が混ざっている」という意味になります。

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