「得意分野」を活かした一族経営

シャネル同様、エルメスは長い歴史を経た現在も、一族経営に徹している数少ない小売業の一つです。

2010年に他界したジーンは、エルメスにとって5代目の経営者でした。自身がエルメスに入社後、父親の元でビジネスのノウハウを学んだように、息子のピエール・アレクシス・ドゥーマスを一族の経営に引き入れ、アート・ディレクターに任命しました。

現在のCEOの地位は、ジーンの甥である、アクセル・ドゥーマスが受け継いでいます。ピエールは父親の地位を、自分ではなくアクセルが受け継いだことについて、「経済力とカリスマ性にあふれており、父のように強い商業的ビジョンをもっているから」と、ビジネスの視点から客観的に分析しています。また、自分自身の役割が「エルメスの強い創造性を維持すること」だと、自認しています。

また、ジーンの妻であるレナは、自らインテリア・デザインの事業を運営し、150以上のエルメスの店舗をデザインするなど、洗練されたアートセンスでエルメスに貢献しました。

エルメスには16人の後継者がいますが、血族の絆にのみ依存するのではなく、それぞれの得意分野をビジネス戦略に活かして一族経営を貫いている点が、エルメス帝国の繁栄の基盤となっているのかもしれません。

提供・ANA Financial Journal

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