Sさんのお金が貯まらない理由は○○貧乏だから?
富女子会はバリキャリ女子の集団かと思いきや、バックボーンはじつにさまざま。なかには年収300万円以下のOLさんながらも、コツコツ貯めた1000万円を元手に不動産投資を開始、新築一棟アパートのオーナーとして家賃収入を受け取っている人もいます。
今回発表した新人のSさんは、富女子会において比較的「恵まれた」環境にあるとのことです。だからこそ、代表の永田氏は「収入はそこそこ、なのに貯金がそれほどない。まさに典型的ともいうべきOLさんに多いパターン」と分析、ほかにも先輩富女子からは「もっと早く貯められるのでは」という意見も飛び出しました。
Sさんの最大の出費である毎月7万円の家賃は「妥当」と見る富女子が多いなか、Sさんからある告白が。
「じつは2年毎に、住む場所を変えているんです」
聞くと、賃貸契約更新の時期が近づくと、「更新料を払うのがもったいない」と感じて、つい引っ越しをしてしまうのだとか。1回の引っ越し費用は、新居の仲介手数料も含めると50万円近くにもなります。
「これでは引っ越し貧乏になってしまう」との意見が出たほか、永田氏からも「賃貸契約の更新料は場合によって、減額交渉の余地があります」とのアドバイスがありました。
たしかに物件オーナーからすると、空室発生はリフォーム費用や客付け費用などの出費を伴うだけでなく、空室期間は機会損失となり悩みの種、永く住んでもらうのが一番です。オーナーが個人の物件であれば交渉を試す価値はあるかもしれませんね。
適度なご褒美がモチベーション維持に
多い月で2万円近く支払っていたスマホ代を、格安SIMに乗り換えることで通信費節約に務めるSさん。一方で、洋服、コスメ、エステ、マッサージといった出費は適切な範囲であれば、先輩富女子たちは容認する雰囲気がありました。
やはり富女子たるものオンナ磨きも重要。過度に大きな額でなければ、浪費ではなく自己投資といったところでしょうか。
Sさんの貯蓄計画は現在の習慣の延長であり、よく言えば非常に現実的なものです。だからこそ先輩富女子からは「想いが感じられない。自分のやりたいことを明確にすべき」といった熱い意見が出る一幕もありました。
先輩からのさまざまなアドバイスにより、Sさんの貯蓄1000万円へのロードマップはよりブラッシュアップされることでしょう。
発表終了後は歓談タイムへ
新人さんの発表終了後は、くだけた感じのフリートークタイムへ。
お金だけでなく、収入と密接にリンクするキャリアプランやライフイベントを加味した意見交換は富女子会ならではのものと言えそうです。
姉御肌な富女子会・会長からは、これから富女子を目指したい読者へ向けて、「黙々と一人で貯金できる人は黙って有言実行すればいいと思います。だけど、そんな意志の強い人間はそう多くない。だから途中で心が折れそうな人、モチベーションが続かない人は、富女子会に限らず同じ志の人がいるコミュニティを活用してみては」とのアドバイスをいただきました。
看護師として働いている会長は、以前は寮と職場を往復するだけの日々を送っていたそうです。第三の居場所として見つけたのが、富女子会の前身となる「投資会」で、自分が大きく変わるきっかけになったとのことでした。
職場と自宅しか居場所のないマネー女子は、サードプレイスを見つけるのも良いかもしれませんね。
なお、多くは語りませんでしたが、会長には貯金1000万円達成までに壮絶な黒歴史をお持ちのご様子でした。
富女子というと1000万円貯める点ばかりがクローズアップされがちですが、けして手段と目的を取り違えるようなことはなく、「貯金はあくまでも人生でやりたいことを実現するための手段」「お金は自己実現のためのツール」といった考えが広く共有されていると感じました。
富女子会のタブー、それは恋バナ?
お金に関してかなりの真剣トークが繰り広げられている富女子会。意外なことに、恋愛観や理想の男性像といったテーマが話題にのぼることはほとんどないのだとか。
「人間関係は意外とドライです。だからこその居心地の良さってあると思います。来る者は拒まず去る者追わずの精神でやっている感じです」(富女子会会長)
お互いのプライベートに踏み込まない、適度な距離感が新しい人でも参加しやすいコミュニティの秘訣なのかもしれません。
字面の印象からキラキラした集いと思われがちな「富女子会」。その実態は、至ってまっとうかつ、堅実に運営されている女性の夢を叶えるためのマネー勉強会なのでした。
文・栗林篤/DAILY ANDS
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