黒部ダム駅到着
電気バスが駅に到着すると、目の前にこんな看板が見えます。駅から外に出るルートが二つあるんです。
下りの階段が使え、短時間で行ける左のルートに向かう人が多いのですが、ここではあえて右のルートを選ぶことをお勧めします。
上りの階段といっても、左の写真の程度の斜度なので、それほど大変でもなく、このルートで行くと高い位置からダムの全景が見られる展望台に出られます。
これが、昭和31年に工事を着工し、完成までに7年間、171人の尊い命が奪われたことでも知られる黒部ダムです。観光客が二つのルートに分かれて進むため、扇沢のような混雑は見られません。
筆者は10月の終わりに行ったので、観光放水はなかったのですが、観光放水の時期は展望台が絶好の写真スポットになります。
写真を撮ったり、お土産屋さんを覗いたりしながら、ダムのえん堤を歩いて、対岸の黒部湖側の向かうと、1時間かからずに、次の乗り物であるケーブルカーの黒部湖駅に到着します。
早朝出発で時間があれば、黒部湖側の乗り場から遊覧船「ガルベ」で湖のクルーズを楽しんだり(運行期間6/1~11/10、所要時間30分、大人1,100円、子供550円)、湖畔の遊歩道を歩いたりすることもできますよ。
【黒部ケーブルカー】で黒部平へ
次の乗り物はケーブルカー。全長0.8Km、標高差400mの斜面(最高勾配31度)の斜面をケーブルに引き揚げられて5分ほどで登ります。山の中に掘られたトンネルを登って行きますので、景色はありませんが、走るのではなく、斜めのままグイーンと引き揚げられる感覚が面白いです。
黒部ケーブルカー・黒部湖 出発時刻
始発8:10 その後11:30まで20分毎に1便、12:00から再び20分毎に1便
※超繁忙期(秋は9/19〜21、10/10のみ運行)には7:10、7:30、7:50の便もあり
【立山ロープウェイ】で標高2,316mの大観峰(だいかんぽう)へ
このロープウェイ、視界を遮る支柱がない「ワンスパンロープウェイ」としては日本で最長なんだそうです。窓も大きく、紅葉が堪能できますよ。ロープウェイ乗車の7分間で、「いい写真が撮れなかった〜」という人でも、次の乗り物の待ち時間を使って、大観峰駅の屋上展望台に上がれば、絶景をカメラに収められるかも。
立山ロープウェイ・黒部平 出発時刻
始発8:30 その後11時50分まで20分毎に1便、12:20から再び20分毎に1便
※超繁忙期(秋は9/19〜21、10/10のみ運行)には7:30、7:50、8:10もあり
次のバスは【立山トンネルトロリーバス】
大観峰から次に「トロリーバス」に乗り込み、立山トンネルを室堂に向かいます。開通当初はディーゼルエンジンのバスが使われていたそうですが、現在はトンネル内に排気ガスが滞留しないクリーンなトロリーバスが使われています。約10分で室堂ターミナルに到着します。
トロリーバスって?という人は、先述の扇沢の電気バスのウンチク話を読んでくださいね。
立山トンネルトローリーバス・大観峰 出発時刻
始発8:45 その後12時15分まで30分毎に1便、13:00、13:15から再び30分毎に1便
※超繁忙期(秋は9/19〜21、10/10のみ運行)には7:45、8:15もあり
室堂に到着!楽しみ方は?
トロリーバスは鉄道として位置付けられているので、標高2,450mにある室堂駅は、日本で一番高いところにある鉄道駅です。アルペンルートを代表する見どころが点在し、ホテル、売店、レストランなどの施設も充実しています。
みくりが池・エンマ台展望台までテクテク
絶対に外せないのは、アルペンルート有数の絶景ポイント「みくりが池」です。火山の爆発でできた穴に雪解け水や雨水が溜まった火山湖で、大きさは周囲630m・水深15m。晴れた日には近くの山々が水面に映り込み、いい感じの写真が撮れますよ。ターミナルからゆっくり歩いて15分ぐらいで行くことができます。
みくりが池からもう少し足を伸ばすと、地獄谷の様子が見える「エンマ台展望台」に到着します。火山ガスがモクモクと立ち上がるのを見ると、立山が活火山なんだということを改めて感じるはずです。
1時間ぐらいで、みくりが池、エンマ台展望台を見て、ターミナルに戻る周遊コースを走破できます。
ランチ・お土産ショッピング
朝何時に出発しても、ランチタイムはこの室堂になると思います。ターミナルに隣接するホテル立山内のレストランでゆっくり贅沢に食べるのもよし、ターミナル内の売店でササッと食べて、お土産ショッピングに時間をかけるのもよし、あなたの旅のスタイルで楽しみましょう。
ターミナル内には、定番のご当地食品、ロゴ入り登山用品のほかに、ターミナル内の郵便局で手紙を投函すると風景印(風景入通信日付印)が押してもらえるなんていうお土産サービスもありますよ。
【立山高原バス】と【立山ケーブルカー】で立山に
室堂を満喫したら、立山ケーブルカーの乗り場「美女平」まで約50分のバスの旅です。立山駅行きのバスの最終接続は16時20分(10/19〜11/3)か、17時05分(4/15〜10/18)ですが、最後の乗り物「立山地方電鉄」の電車の時刻表を参考に、JR富山駅に到着する時間を逆算して、バスに乗る時間を決めるといいです。
立山高原バス・ 室堂 出発時刻
8時始発、以降12:40まで40分毎に1便、13:00から再び40分毎に1便
「立山高原バス」は全員着席制になっているので、周りの景色を眺めながら、ゆったり座って行くことができます。
「お昼寝タイム」という人も多いのか、とっても静かなのですが、車窓からの見どころ情報は、バスの前方のTVモニターで見られます。
美女平に到着したら、立山ケーブルカーに乗り換えです。このケーブルカーは以前黒部ダムの建設資材を運んでいたため、荷台がついているのが特徴です。標高差500mを7分間で降りていきます。
立山ケーブルカー ・美女平 出発時刻
7:20始発、以降11:40まで20分毎に1便、その後12:20、再び20分毎に1便
富山に出て、帰路に
その後、富山地方電鉄立山駅から富山へ向かいJR富山駅から帰路につくということになりますが、この立山→富山の電車は平日本数が少なく、注意が必要です。下の時刻表を参考にしてください。
富山地方鉄道・富山行き 午後の出発時間(所要時間 約1時間)
- 平日 12:30、13:33、14:56、15:17、15:51、16:17、17:30、18:26、19:22
- 土日休日 12:05、12:45、13:39、14:07、15:05、15:27、15:56、16:23、16:50、 17:30、18:27、19:24
提供:トリップノート
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