楽天証券と連携したマネーブリッジでさらにお得に

楽天銀行を利用するなら、「マネーブリッジ」がおすすめです。マネーブリッジは、楽天銀行が楽天証券と共同で提供する口座連携サービスです。楽天証券で金融商品を買付・売却する際に、銀行口座と証券口座の資金移動をスムーズにする目的で、あらかじめ証券口座と銀行口座を連携しておくものです。

楽天銀行でマネーブリッジを設定すると、楽天銀行に預けている普通預金の金利に優遇金利が適用されます。楽天銀行の普通預金の金利は0.001%ですが、マネーブリッジによって100倍の0.1%になります(金利は税引前)。

マネーブリッジの設定は無料で、利用するためには楽天銀行の口座と楽天証券の口座が必要です。楽天証券に口座がない場合は、口座開設の手続きをしてください。

「振込手数料無料」は翌月に繰越できる?

楽天銀行の口座を給与などの受取口座に指定して、「月に3回まで振込手数料無料」の権利を得たとして、使わなかった場合はどうなるのでしょうか。

その場合、使わなかった分は2回まで繰り越すことができ、翌月は最大5回まで振込手数料が無料になります。繰越にはハッピープログラムへの登録が必要ですが、一部でも繰越ができるのはうれしい限りです。

ゆうちょ銀行の本人名義口座への振込は無料にならない

なお、ゆうちょ銀行の本人名義口座への振込(出金)は手数料が無料にならず、168円の手数料がかかるので注意してください。

また、通常は振込手数料に楽天スーパーポイントを使うことができますが、ゆうちょ銀行の本人名義口座への振込の場合は、残念ながら楽天スーパーポイントが使えません。

なお、ゆうちょ銀行本人名義口座から楽天銀行本人口座への振込(入金)は、事前登録をしておけば手数料は無料です。

楽天銀行のデメリットや注意点

楽天銀行に限らず、ネット銀行は店舗を持たないため窓口がありません。よって基本的には自分で調べて、利用できるお得なサービスを設定したり、手続きをしてポイントを活用したりして、口座を自分で管理しなければなりません。ログインのIDやパスワードなどをすぐに忘れてしまう人は、特に注意してください。

また、入出金の際に手数料が発生することがあります。前述のとおり3万円以上の入金は手数料が無料になるので、無駄な手数料を支払うことのないよう、入出金の回数や金額もチェックするようにしましょう。

楽天銀行はサービスの利用の仕方で振込手数料がお得に

楽天銀行には、振込先のメールアドレスと口座名義(カナ)だけで振込ができる「メルマネ」もあります。これは相手の金融機関名や支店名、口座番号などがわからなくても、簡単に振込ができるサービスです。

メルマネの振込手数料は振込額に関わらず165円かかってしまいますが、受取人が楽天銀行に登録したメールアドレスに振込む場合は手数料が無料になります。振込手数料には、楽天スーパーポイントも利用できます。

条件をクリアしたり、ポイントサービスを利用したりすることで、「もったいない」手数料を節約できます。サービスを上手に活用することで、お得にネット銀行を利用したいものです。

*掲載内容は、公開日の情報に基づきます。

文・冨士野喜子(ふじのFP事務所所属)

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