投資スタイル別にみる4つのファンドタイプ

4.60歳からはじめるNISA。初心者が押さえておきたいポイントとは?
(画像=ipopba/stock.adobe.com,『UpU』より引用)

投資信託は投資方針に応じて適したファンドを選択する必要があります。4つのファンドタイプの特徴を解説していきます。

初心者なら〜インデックス型ファンド

インデックス型は連動させる指数を決め、そのなかで手数料が安いファンドを選択するだけでよく、ファンド選択のハードルが低いため投資初心者やファンドの分析に多くの時間を割けない場合にいいでしょう。

リスクは少なめに〜バランス型ファンド

インデックス型は株式市場など特定の市場全体に投資を行います。しかし、いくら分散投資しても市場全体が下落してしまう場合もあります。

一方、国内外のさまざまな資産に投資する「バランス型ファンド」では、株式と債券のように逆の値動きを示す指標にまたがって分散投資を行うことで投資リスクを軽減させることが期待できます。

早く利益を得たいなら〜毎月分配型ファンド

1ヵ月ごとに決算を行い、収益などの一部を収益分配金(分配金)として受け取ることができます。定期的に現金が入るため、老後資金を少しずつ取り崩していく場合には売却手続きの手間を省くことができます。

また、小刻みに利益確定を行っているため、下落相場に強いといった特徴もありますが、毎月分配ゆえに振り込み手数料などのコスト負担が大きいといったデメリットもあります。

大きく儲けたいなら〜利益追求型

先進国への投資と比べて値上がり余地の大きい新興国や、注目されている企業分野にテーマを絞って投資するなどし、より大きなリターンを得ることを目的としていますが、リターンに見合ったリスクもあるため資金の一部を割り振るなどのリスク対策を行った上での利用がいいでしょう。

投資初心者にはNISA+インデックス運用またはバランス型ファンド

一般NISAの利用者は50代が17.3%、60代が21.3%となっており(2020年9月末時点)、老後資金の準備の一環として利用されているものと思われます。

資産運用を併用することは老後資金の資金寿命を延ばす有効な方法ですが、年代によって資産運用に対するリスク許容度が変化しているため、若い世代よりもリスクに配慮した投資方針を定める必要があります。

リスクを抑えるのであれば手数料が安くある程度の分散効果の得られるインデックス運用や、債券比率の多いバランス型ファンドなどをNISAと併用して利用してみてはいかがでしょうか。

菊原 浩司(きくはら・こうじ)
2級FP技能士、一種証券外務員資格保有、管理業務主任者 お金の不安のない生活をおくるにはマネープランを作ることが有効です。マイホームの取得や養育費の準備、老後資金の確保といった大きなお金の問題に対処するには、資産運用の導入や各種保険を利用したリスクへの備えが必要となっています。日常生活では知る機会の少ないこれらの知識・情報について、分かりやすく解説していきます。

提供・UpU

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