金融業界には素敵な男性がたくさんいらっしゃいます。色々な〆切に追われているある日ふと、心の声がこうつぶやきました。「ああ、若い男の人に金融について教えてもらえないかな」
素直にそのことを知り合いのライターさんに伝えると、「学生のうちにかなり株で稼いだ人を知っていますよ」と声を掛けてくれることに。
早速、アポを取り付けると、「日本人がもっと株をできるように広めていきたい」というアツい思いを持った青年のお話を聞くことができました。
「もしも、彼女が投資したいって言ったらどうします?」
「手取り足取り教えますよ」
という、ちょっぴりドキドキするような内容になったので、前後編の2回に分けてお届けします。
※インタビューは2017年3月に行われました
今回、取材に協力してくれたのは…
伊藤 康史さん(仮名、22歳)
大学1年の頃から株式投資を始め、学生時代に数百万円稼ぐ。金融機関でインターンシップを経験した。首都圏の大学を2017年3月に卒業、4月から証券会社に勤めている。
株の楽しさを知ったのは、中学の授業
ーー投資の入口は何だったんですか?
入口は株です。大学1年生のときに、50万くらいから始めて、勝てる可能性があるんだなって思ってから、種銭をバイトしながら増やしていきました。
ーーどんなバイトをしていたんですか?
大学1年生の夏に通販倉庫で1日15時間くらい働いて、時給1200円くらいで、それを1カ月くらい休みなくずっと続けていると、月40万くらい稼げるんです。
ーー大学1年の夏ってことは、もともと投資には興味があったんですね。
中学生くらいのときに、社会の公民の授業で、適当に日経新聞のコピーみたいなのを出されて、どの銘柄が1カ月後上がるかっていうのを予測する授業があったんです。
ーーへー、すごい中学ですね。
そんなことないです。予測するというか、誰が一番上がるかっていうコンテストで、適当に何も調べずにやってみてくださいみたいな。たまたま自分は東海観光っていう株を選んで、それがたまたま1カ月後に仕手株化をして2倍になって、学年トップだったんです。それで、そもそも株って1カ月に2倍になるんだ、おもしろいんだなってイメージが中学生くらいからついていました。で、ゲームが得意だったし。
ーー大学の頃、同級生に似たような人っていました?
ほとんどいなかったですね。株ってやっぱりイメージが悪くて。明らかに簡単に金が動いちゃうんですよ。10分で10万増えたり減ったりとか余裕である。そういうふうになると実世界になると時給1000円で働いている人もやっぱり多くて、そういう人はまったく悪いとは思わないですけど、それと自分の生活で1日150万失ったっていう日もあるんで……。
ーー1日で150万円ですか!?
一昨年の8月24日。チャイナショックの時です。もう日にち覚えてます。
ーーそのときの心境としては。
自分けっこうガチガチに「張る」ような人じゃないんです。個人投資家でもギャンブラーみたいな、限界までレバレッジ(☆)をかけて取り引きをする人もいるんですけど、自分はそんなにレバレッジをかけていなかったのにもかかわらず、けっこうロスカットぎりぎりまでいっちゃったっていうところもあって、そのときはかなり苦しかった。まだ下がるのか、これはもうやばいな、って。
☆レバレッジとは?
少額のお金を担保にして大きな額のお金を運用すること。小さな力でその何倍もの力を発揮することから、てこ(レバレッジ)の原理になぞらえて「レバレッジ効果」と呼ばれている。(参考:バリキャリと「FX」の相性がいい理由)
ーー周囲に自分が投資をしていること、話していましたか?
あんまりないです。投資の話をしても聞かれるのって、だいたい儲かっているか儲かっていないかということなので、面倒くさいので、あんま儲かってないよって言って終わる。投資とかって儲かるの?って聞かれて、知らない、人次第じゃない?って言って終わりです。