「お金が欲しい人」が最初にすべきこと
今は、どうにかしてお金を手にしたいと思えば、簡単に手に入ってしまう世の中になっています。けれども、返す必要があるお金、運の要素が強いお金を、真の意味で「自分のお金」と呼ぶことはできません。一朝一夕でお金を手に入れることはできないのです。
では、お金とうまく付き合いながら「真の自分のお金」を着実に増やしていくにはどうしたらいいのか。筆者は、シンプルに2つの方法しかないと思います。
①「個人価値」を高め、稼ぎ力をアップさせる
ひと昔前に比べると、個人の能力やスキルを生かして働く「フリーランス」というスタイルは珍しいものではなくなりました。この傾向は、能力全体が平均的に高い人材ではなく、より専門的に突出した能力を持つ人材が必要とされる世の中になってきていることの現れともいえるでしょう。もちろん、この傾向はフリーランスだけでなく、会社員や公務員にも当てはまります。
このような時代を生き抜くために必要となるのが、「個人価値」を高めるための自分磨きなのです。自分磨きとは、単に知識やスキルの向上だけを意味しているのではありません。長く働き続けるための「健康維持」や、仕事に生かせる「人脈づくり」といったものも含みます。
最近では、副業を認める企業も増えてきました。スキルや知識、人脈を生かして副業を行い、「個人価値を高めながらお金を増やす」という考え方を取り入れていくのがよいでしょう。
② 確実に貯蓄できる仕組みを作る
お金を着実に貯めるには、
- 先取り貯蓄=収入が入ったらまず貯蓄する
自動貯蓄(強制貯蓄)=貯蓄の自動化・強制化 この2つを仕組み化することに尽きます。
そこでオススメしたいのが、次のような「先取り貯蓄」「自動貯蓄」の仕組みを持つ制度や金融商品の活用です。
- 財形貯蓄制度=給与からの天引き貯蓄。指定金融機関が管理。
- 社内預金制度=給与からの天引き貯蓄。勤務先が優遇金利で管理。
- 定期預金自動積立=金融機関の預金口座から毎月一定額を自動的に定期積立する。
- 投資信託自動積立=ファンドを選び、一定期間で自動的に投資信託(☆)を買付する。
iDeCo(☆)=個人型確定拠出年金。加入者自身が年金の掛け金を積み立て、運用する。 さらに、簡単には引き出せない「強制貯蓄」の仕組みがあれば、なおよいでしょう。上記5つのうち強制貯蓄タイプといえるのは、「財形貯蓄」「社内預金」「iDeCo」です。
財形貯蓄や社内預金を引き出すには、上司の確認や書類の提出といった段階を踏む必要がありますし、iDeCoは原則的に解約不可であるうえ、60歳まで引き出せない仕組みになっています。
☆投資信託 については→こちらの特集もチェック♪
☆iDeCo(イデコ)とは?
個人型確定拠出年金(こじんがたかくていきょしゅつねんきん)のこと。専業主婦や自営業者、フリーランサー、会社員の中でも特に企業型確定拠出年金が導入されていない企業に勤める人が利用できる。公的年金や企業年金にプラスするかたちで自分で積み立てる「年金」のことで、2017年1月から加入対象者が拡大したことから、いま、老後資金づくりの方法として注目を集めている。(参考:これなら分かる!「確定拠出年金」がお得と言われる理由)
「お金に働いてもらう」ということ
これからの時代、より効率的にお金を貯めるためには、自分が働くだけでなく「お金自身にも働いてもらう」=「お金にお金を稼いでもらう」必要があるのです。
例えば、その一つとして投資信託を活用すれば、100円、500円といった小額から投資することもできます。小額からの積立投資(☆)で体質改善のきっかけを作り、着実に資産形成していきましょう。
☆積立投資とは?
同じ金融商品を同じ金額分、1ヵ月に1回などタイミングを決めて買い付ける投資手法のこと。コツコツと買うことで、投資のタイミングを分散することができ、結果として長期的な値上がりを期待できるとされている。天引きの預金感覚で気軽に始められることも特徴。(参考:積立投資信託とは?メリット、デメリットから投資先4選まで)
文・頼藤 太希/DAILY ANDS
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