子どもの年齢によっては、そろそろ留守番をさせてみようかと考えることもありますよね。この記事では、子どもにお留守番をさせた経験のある親たちのデータを基に、子どもだけの留守番ができるようになる年齢目安について解説します。

子どもにお留守番をさせるにあたり押さえておきたい注意点や安全対策についても紹介しますのでぜひ参考にしてください。

子どもにお留守番させるときのポイント

まずは、子どもにお留守番をさせるうえで押さえておきたいポイントを3つほど紹介します。

お留守番は何歳からOK?

まずは、お留守番させやすくなる年齢の目安です。ベネッセが、年少〜小学生の子どもを持つ保護者約1400名を対象に行った調査結果によると、初めてお留守番をさせた年齢でもっとも多いのは小学校1年生で21.9%でした。 しかし、その下の年長だとわずか11.1%しかなく、年齢が上がるごとにお留守番の割合が徐々に増えていくのではなく、小学校に上がった途端に一気に増えていることがわかります。

初めてお留守番をさせた年齢で2番目に多いのは小学校3年生18.8%、3位は小学校4年生で16%という結果でした。小学校1年生からお留守番が急増する理由には、子どもの成長に加えて、小学校に上がると子どもを預かってもらえる時間が大幅に短くなる社会事情も関係しています。

一般的に、学童を使っても最大で18時くらいまでしか預かってもらえないことが多く、特に夫婦共働きの場合では子どもに留守番をしてもらう時間が生じやすくなっています。データから見ると、お留守番をさせられるのは小学校に上がるタイミングだといえますが、あくまで目安です。

同じように小学校1年生でも、ひとりで過ごすことが平気な子もいれば、まだまだ親と離れることに強い不安を感じる子もいて当然です。判断する際は、実年齢だけでなく個別の成長度合いも鑑みる必要があります。一般的に、夜間の留守番でも心配が少ないのは中学生以上からとされています。

お留守番の時間は?

年齢の次に気になるのがお留守番をさせる時間ではないでしょうか。同様にベネッセの調査によると、子どもに留守番をさせる時間でもっとも多いのは、1時間以上2時間未満の34.2%、次に1時間未満で29.4%、そして2時間以上3時間未満の21.7%と続きます。2時間未満のお留守番が全体の6割以上を占めており、短めのお留守番が大半です。

お留守番に慣れてもらうコツは、最初に子どもに強い不安感や負担感を与えないことです。初めてお留守番をさせる際には、30分程度のごく短いものから試していきましょう。短いお留守番で成功体験を作ってから、徐々に時間を延長して慣らしていくとスムーズです。

お留守番を頼む頻度は?

最後に、お留守番の平均的な頻度も知っておきましょう。ベネッセの調査では、留守番の頻度について、もっとも多いのが月に1度程度で38.9%、次に週に1度以上で33.1%、そして年に1回以上が28%という結果でした。頻度にはお留守番の理由も関係しています。

お留守番をさせる理由のトップ2は、保護者の買い物と仕事の都合でした。つまり、日常的にお留守番をさせているのではなく、必要に応じて突発的に留守番をさせているケースが多いことがわかります。

お留守番をさせる際の注意点は5つ

子どものお留守番は何歳からOK?注意点と安全対策
(画像=Kajilyより引用)

年齢よりしっかりしているように見えても、小学生にお留守番をさせる際には、十分に大人がフォローする必要があります。特に、防犯や事故防止の観点から、子どもの安全を守ることが大切です。ここからは、親として気を付けたい5つの注意点について説明します。

1.施錠を入念にする

大前提として玄関や窓などの施錠は入念にしておきましょう。玄関ドアには、できるだけカギを2つ付けて二重ロックにし、さらに留守番時にはドアチェーンもかけることを子どもに習慣付けましょう。

鍵のタイプも安全性を大きく左右します。具体的には、昔型のシンプルな構造の鍵、鍵や鍵穴が劣化している状態では、簡単に外から開けられてしまうリスクが高まります。子どものお留守番デビューをきっかけに、家の鍵を防犯性に優れた最新型の鍵に変えておくのも手です。

一般的に、一戸建ての場合は、集合住宅と比べると施錠が必要な箇所が多くなりがちです。玄関だけでなく、勝手口や人が水回りのドアなども施錠しておきましょう。夏場で室内の温度が暑くなることが懸念される場合でも、窓を開けるよりはエアコンで調整するほうが安全です。

2.電話や来客へのルールを決めておく

留守番中に電話が鳴ったり来客があったりしたらどうするのか、対応ルールを決めておくことも必要です。無難なのは居留守ですが、空き巣狙いの場合は得策とはいえませんし、肝心の親からの電話もつながらなくなってしまいます。

解決策のひとつが、電話機のナンバーディスプレイ機能を使って、誰からかかってきたのか表示されるようにしておく方法です。たとえば、両親と祖父母からの電話以外は出ないなどルールを決めておくと良いでしょう。

ナンバーディスプレイがなく、電話やインターフォン対応をさせる場合は、「親と一緒に家にいることを強調させる」ことがポイントになります。たとえば、「今は親の手が離せない」など、親に代わりに自分が電話口に立っていると伝えることで防犯効果が高まります。 来客の場合は、知らない相手には絶対にドアを開けないようにしつけておくことが大切です。最大でもインターフォン越しの応対までにとどめておくようにしましょう。