別荘で過ごす娯楽費も見積もっておこう

週末に家族で別荘を訪れ、DIYや渓流釣りを楽しんだり、沖縄の海で泳いだり、北海道でウィンタースポーツを楽しんだり。別荘を所有することで、これまで体験できなかった豊かな時間を過ごせます。

一方で楽しく過ごすためには、相応のお金も必要です。DIY用品をそろえたり、バーベキューセットを買ったり、釣り道具を一式そろえたり。一つひとつは小さく見えても、積み重なるとまとまった金額になることが多くあります。

別荘地によっては、別荘地で知り合った人と付き合いが始まることもあるでしょう。相手が富裕層であれば、それなりの交際費も必要になってくるでしょう。別荘を購入する前に、別荘でどんな過ごし方をしたいのか、そのためにどのぐらいのお金がかかりそうなのか、きちんとシミュレーションしておきましょう。

購入時にかかる費用にも要注意

別荘の維持費以外に、購入時の物件価格以外の費用にも注意しなければなりません。「諸費用だから、せいぜい数十万円程度だろう」と思っていると、数百万円単位で降りかかってくることもありますので、心の準備はしておきたいものです。

購入時にかかる費用には、下記のようなものがあります。

・仲介手数料
別荘物件は不動産会社が仲介しているケースが多いため、不動産会社に支払う仲介手数料が発生します。仲介手数料は、物件価格に一定の割合をかけて計算します。この割合は、法律によって上限が決められています。物件価格が200万円以下なら5%、200万円超~400万円以下なら4%、400万円超なら3%です。

・登記費用、登録免許税
別荘を購入したら、法務局で登記しなければなりません。登記を司法書士に依頼する場合、司法書士報酬がかかります。司法書士報酬は、7~10万円程度で、司法書士事務所によって異なります。

また、司法書士報酬とあわせて、法務局に支払う登録免許税を支払う必要があります。登録免許税の税率は、所有権移転登記の場合、原則2%です。

・不動産取得税
不動産取得税は、土地建物の評価額に対して原則4%かかります。ただし、不動産取得税にはさまざまな軽減措置があります。固定資産税同様、セカンドハウスと認められれば優遇されるので購入前から使用方法をよく検討することが大切です。

・印紙税
別荘を取得する際には、不動産売買契約書を結びます。売買契約書を結ぶ時には、印紙代がかかります。印紙代は、100万円以下であれば500円、500万円以下であれば1,000円、1,000万円以下であれば5,000円、5,000万円以下であれば1万円など、物件価格によって異なります。

・固定資産税の精算金
年の途中で別荘を取得する場合、売り主が1年分の固定資産税を支払っていることになるため、購入後の固定資産税を日割り計算して負担しなければなりません。一般的に、売り主か不動産仲介会社が計算して金額を提示してくれます。

中古の別荘を購入すると思わぬ費用がかかる?

別荘を購入しようと思ったら、売りに出されている中古物件から探す人が多いでしょう。しかし、中古物件を購入した場合、リフォーム代や修繕費用などで予想以上の出費が発生してしまうケースがあります。

一戸建ての別荘の築年数とリフォーム費用の目安は下記の通りです。

築年数5年……約10万円
築年数10年……約100万円
築年数15年……約250万円
築年数20年……約400万円
築年数25年……約500万円
築年数30年……約1,000万円

もちろん、物件の状態やリフォームの内容によって、金額は大きく変わります。リフォームの内容には、例えば次のようなものがあります。

  • ハウスクリーニング
  • 畳の張り替え
  • クロスの張り替え
  • タイルの張り替え
  • フローリング工事
  • シロアリ駆除
  • 防カビ剤の散布
  • 水道管や水栓の修理
  • 給湯器交換
  • 床下換気扇の設置
  • 外壁塗装
  • 屋根の補修
  • キッチン、トイレ、バス、洗面所の設備交換 築年数が経つほど、耐震性に問題があったり、給排水管が老朽化していたり、リフォームすべき箇所が増えていきます。また、間取りを変更したい場合や、内装を自分好みにしたい場合、断熱性能などを高めたい場合などは、さらにリフォーム代が必要になります。

    別荘購入前に検討すべき購入費用・維持費のチェックリスト一覧

    別荘を購入した場合の諸費用や維持費について、詳しく解説してきました。今回お伝えした内容を一覧にまとめたので、別荘購入を考えている人はチェックリストとして使用してください。

<購入時にかかる費用>

  • 物件の購入価格(消費税込みで考える)
  • 仲介手数料(購入価格の3~5%)
  • 登記費用(7万円~10万円程度)
  • 登録免許税(購入価格の2%が原則)
  • 不動産取得税(購入価格の4%が原則)
  • 印紙税(500円~1万円程度)
  • 固定資産税の精算金(数千円から数万円程度) <中古物件の場合にかかる費用>
  • リフォーム費用(築年数によって10万~1,000万円) <購入後にかかる維持費>
  • 管理費(月額1~5万円程度)
  • 固定資産税(年間で物件の評価額の1.4%)
  • 都市計画税(年間で物件の評価額の0.3%)
  • 住民税均等割(年間で5,000~6,000円程度)
  • 火災保険料(一般の住宅より高くなる可能性がある)
  • 水道光熱費(未使用でも基本料金がかかる)
  • 修繕費用(月額1万円が目安)
  • 交通費
  • 滞在中の娯楽費 <その他考慮すべき費用>
  • 草刈りや除雪の費用
  • 別荘特有の税金
  • トイレの汲み取り費用
  • 温泉使用料、温泉更新料
  • 薪の費用

別荘の購入前に維持費等のシミュレーションを

別荘の維持費の中には、別荘を利用してもしなくても発生するものがたくさんあります。また利用しなければ、その分清掃費用などが高くなる傾向です。

見切り発車で別荘を購入してしまうと、後々予想外の支払いに苦労し、別荘を手放さざるを得なくなるかもしれません。一つひとつ費用を洗い出し、実際に別荘を利用するシーンや利用頻度を想像しながら、購入前にしっかりシミュレーションをしておきましょう。

最近ではトレーラーハウスなど、気軽に手に入る別荘もたくさん出てきています。十分なシミュレーションのもと憧れの別荘を手に入れ、素敵な別荘ライフを叶えましょう。別荘の存在はきっと、あなたの人生を豊かにしてくれるはずです。

提供・ANA Financial Journal

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