「閾値」ってどんな意味?
余談が多くなってすみません・・・
「閾値」は、辞書的には
「閾値」とは、反応を起こすのに必要な、最小の刺激の強さ
と書いてあります。
ちょっと、よく分からないですね・・・。
詳しくご説明します!
「検知閾値」
「検知閾値」とは、何か分からないけど、何か違いがあると感じられる最小濃度
を言います。
例えば、0.01%のすごく薄い食塩水は「水と同じ」ように感じる方が多いと思いますが、少しずつ塩濃度を高くすると、「なんか水と違う」と、違いが分かってくるはずです。その、違いが分かるギリギリの濃度を「検知閾値」と言います。
「認知閾値」
「認知閾値」とは、どんな違いなのかを感じられる最小濃度
を言います。
例えば、0.03%くらいの塩水を目隠しで飲んで「水と違うことは分かるけど、どんな味か分からない」と感じたとして、更に塩濃度を高くしていくと、「わかった!これは塩の味だ!」と分かる濃度があります。この濃度を「認知閾値」といいます。
つまり、「検知閾値」よりも「認知閾値」のほうが高くなります!
「閾値」と「隠し味」
「閾値」は、上記の例の「水」と「塩水」のような単純な系じゃなくても、カレーなどの料理などにも適応できます。
例えば「カレー」に、隠し味として「醤油」を入れたとします。
「醤油」を、ほんのちょっとしか入れなかったら、違いが分かりません。
ある程度の量の「醤油」を入れると、「なんか違う!」と違いが分かります。
⇒これは「検知閾値」ですね。かなり多くの「醤油」を入れると、「醤油の味がする!」となります。
⇒これは「認知閾値」です。
「隠し味」を入れるからには、味の違いが分からないと意味がありません。つまり、「検知閾値」以上の量を入れる必要があります。
しかし、「隠し味」と言うからには、味は隠れているべきですので、「認知閾値」以上の量を入れてはいけません。
要するに、「隠し味」の適切な量は「検知閾値と認知閾値の間」ということになります。
「検知閾値」や「認知閾値」は、個人差が大きいです。味覚が良い人ほど、「検知閾値」や「認知閾値」は低いです。誰かのために料理を作るとしても、食べる人の味覚の良さ(閾値の低さ)を知らないと、本当においしいものを提供するのは難しいのです。
こう考えると、「味覚を知る」ことは、とても大事ですよね(笑)。ぜひ、味覚診断/味覚検定チョコや味覚体験イベントで、自分の味覚を調べてみましょう!
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本日のまとめ
・「検知閾値」とは、何かの違いがあると感じられる最小濃度
・「認知閾値」とは、どんな違いなのかを感じられる最小濃度
・関西人は「十二」⇒「じゅうに」なのに「十三」⇒「じゅうそう」
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提供・味覚ステーション
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