オンラインから切り離された仮想通貨保管専用ハードウェアウォレット

ハードウェアウォレットはコールドウォレットの一種であり、ウイルスやハッキングの危険性があるネットワークから仮想通貨の秘密鍵を切り離して、物理的なデバイスに保管する仕組みだ。パソコンに専用のアプリケーションをインストールしてからハードウェアウォレットを接続して送金や受取操作をする。専用のアプリケーションが入っていれば、どのパソコンからでも管理できるので使い勝手がよく、小さいので持ち運びも楽だ。

本体の価格は決して安くない。購入するなら1万円から2万円程度の予算を見積もる必要がある。費用対効果を考えると、保管する仮想通貨の金額が大きければ、ハードウェアウォレットを導入する意味があるだろう。

ハードウェアウォレットは使い方に注意しないと、仮想通貨が盗まれたり、喪失したりするリスクがある。PINコードが入っていて初期設定を自分でする必要がない場合、悪意のある第三者が保管されている仮想通貨を盗む危険性がある。安全性を重視するなら、初期設定は自分で行うべきだ。

ハードウェアウォレット自体の破損や故障で仮想通貨を取り出せなくなった場合は、リカバリーフレーズ(秘密キー)を使って新しいデバイスから仮想通貨を取り出すことができる。逆に、リカバリーキーを忘れてしまうと永久に仮想通貨を取り出せなくなるので、リカバリーキーを記憶しておくか、書き留めておく必要がある。

代表的なハードウェアウォレット

Ledger Nano 日本正規販売代理店価格 1万2490円(税込)
フランスのレジャー社によるハードウェアウォレット。ビットコイン(BTC)だけでなく、イーサリアム(ETH)・リップル(XRP)・ビットコインキャッシュ(BCH)など、数多くの新しい通貨に対応している。ウェブウォレットに接続して対応通貨を拡張させることができるのが特徴。対応通貨は現在27種類。高度な暗号式を採用しておりセキュリティは堅牢。

TREZOR 日本正規販売代理店価格 1万2800円(税込)
チェコ共和国のSatoshilabs社製。トレザーはレジャーと並んで日本で人気があるハードウェアウォレットだ。ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ダッシュ(DASH)、イーサリアムクラッシック(ETC)など人気の仮想通貨だけでなく、デスクトップウォレットのマイイーサと同期させれば、ERC20トークンも保管できる。日本で人気のあるネム(XEM)とモナコイン(MONA)を保管できるのも特徴だ。

Keepkey 公式サイト販売価格 129ドル/Amazon参考販売価格 8945円(税込)
大きくて読みやすい画面のアメリカ製ハードウェアウォレット。紹介するハードウェアウォレットのうち、Keepkeyだけは同時に複数の仮想通貨を保管できないので注意してほしい。

どの製品を選ぶにせよ、高い安全性を誇るハードウェアウォレットの性能を生かすには、日本の正規販売代理店や公式サイトから購入すると安心だ。

文・ZUU online編集部/ZUU online

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