いつでもどこでも使えるモバイルウォレット
モバイルウォレットはホットウォレットの一種であり、デスクトップウォレットとともにクライアント型(ローカルウォレット)に分類される。スマホやタブレットにアプリケーションをダウンロードして使用する、いわばデスクトップウォレットのモバイル版だ。ウォレットによっては、同じソフトウェアやアプリケーションをインストールすることで、パソコンやモバイル端末など、どこからでも同様に使用できるものもある。
デスクトップウォレットと同じように、自分の秘密鍵やアドレスをダウンロードしたアプリケーション内で管理するタイプのウォレットだ。端末の故障や機種変更後に仮想通貨を取り出すには秘密鍵が必要になる。自分自身で秘密鍵を別の場所に書き留めておくなど、秘密鍵を忘れないようにすることが重要だ。
スマホやタブレットに対応したウォレットなので、デスクトップウォレットのようにWi-Fi環境に縛られることなく、どこでも気楽に使用できる。
デメリットとしては、インターネット回線を利用するため、ハッキングやウイルス感染のリスクがある。使わないときはオフラインにすべきだろう。
代表的なモバイルウォレット
Ginco……App Storeからダウンロード無料、Google Playでも対応予定
スマホなどに専用のアプリをダウンロードすることで、仮想通貨の保管や送金だけでなく、ICOへの投資や仮想通貨のマイニングなどができる機能もある。日本語対応なので操作が楽なのも特徴だ。
Coinomi……App StoreまたはGoogle Playからダウンロード無料
70種類以上の仮想通貨に対応できるのが最大の強み。スマホやタブレット専用モバイルウォレット。
JAXX……あらゆるプラットフォームからダウンロード無料
ジャックスは今後、50種類以上の仮想通貨やゲームクレジットなどの通貨にも対応可能になる予定。パソコンでもモバイル端末でも同一のウォレットにアクセスできる。操作画面は英語表記だが簡単なので問題はない。
紙に秘密鍵を書き留めるペーパーウォレット
オンライン上ではなく、紙面に仮想通貨の秘密鍵を書き留める方法。ネットワークにつながっていないペーパーウォレットはコールドウォレットの一種だ。
このウォレットはウイルスによる仮想通貨の喪失やハッキングによる盗難を完全に防ぐことができる。ウェブウォレットやデスクトップウォレット、モバイルウォレットに比べると、安心して使うことができるだろう。
ただし、ぺーパーウォレット本体が紙なので、火事で焼失したり、文字が擦れて読めなくなったりするリスクがあるので保管には注意を払ってほしい。