老後の生活には何にいくらかかる?

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「家計調査報告(家計収支編) 2019年(令和元年)平均結果の概要」によると、高齢夫婦無職世帯の生活費(夫65歳以上・妻60歳以上夫婦のみの無職世帯)は約24万円で、内訳は以下のようになっています。

項目 月平均額
食費 6万6,458円
住居費 1万3,625円
水道光熱費 1万9,983円
家具および家事用品 1万100円
被服費 6,065円
医療費 1万5,759円
交通および通信費 2万8,328円
教育娯楽費 2万4,804円
その他(交際費等) 5万4,806円

これに社会保険料や税金などを加えると、毎月の生活に必要な額は約27万円となり、実際の収入額である約22万円と比べると毎月約5万円の不足額が発生します。

毎月5万円の不足分を20年間分準備しておくと考えただけでも約1,200万円が必要ですし、さらに、ゆとりのある生活を送りたいのであればその上乗せ分や、介護費用なども考慮しておく必要があると言えるでしょう。

老後の生活費については貯めるのではなく増やすことを考える

生涯収入や支出の関係、そしてリタイア後の年金収入だけだと毎月不足額が発生することから、退職までにある程度の預金をしておく必要があります。そのためにはまず、自分たちがどのような老後を過ごしたいかを考え、目標額を決めることが大切です。

一昔前では退職金に頼ることができましたが、最近では一定の退職金を用意する確定給付の制度を廃止し、自分で退職金および老後の年金を用意する確定拠出制度を導入する企業が増えています。

したがって、退職金については企業に頼るのではなく、自己責任で増やすということを考える必要があります。企業で用意されている確定拠出年金の制度を利用することはもちろん、積立投資などの運用手段を取り入れることがこれからの老後の資金準備を考えるうえで主流となってくるでしょう。

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