年収300万円だとキャッシュフロー9倍
実際に、実家暮らしと、一人暮らしの場合はどれくらいキャッシュフローが変わってくるのだろうか。年収300万円の場合を想定して比較してみよう。なお、手取り収入は年収の80%(240万円)と仮定する。
<一人暮らし>
手取り収入 :240万円
住宅費 :100万円(家賃約8万3000円の部屋を賃貸中)
食費 :48万円(月4万円)
水道光熱費 :12万円(月1万円)
交際費 :24万円(月2万円)
通信費 :12万円(月1万円)
衣服費 :12万円(月1万円)
趣味・娯楽 :12万円(月1万円)
→差し引き20万円
<実家暮らし>
手取り収入 :240万円
住宅費 :0円
食費 :0円
水道光熱費 :0円
交際費 :24万円(月2万円)
通信費 :12万円(月1万円)
衣服費 :12万円(月1万円)
趣味・娯楽 :12万円(月1万円)
→差し引き180万円
上記のシミュレーションだと、実家暮らしは一人暮らしの9倍のキャッシュフローを実現できる。実際には、実家暮らしだともう少し財布の紐が緩むことが予想されるが、どちらにせよ大きな差だ。
特に大きいのが住宅費100万円の有無だ。100万円のキャッシュフローを生み出そうとしたら、5%運用で2000万円、3%運用で約3333万円、1%運用で1億円の元手が必要だ。そのように考えると、実家暮らしがいかに(資産管理上は)有効なツールであるかが伺える。
実家暮らしで「種銭づくり」という考え方
もちろん、本稿は極端な論調であることは否めない。しかし、資産運用は「規模のメリット」が強烈に効く分野であり、「元本が大きいほど増やすのが容易になる」のが大原則だ。そのためには種銭をいち早く築くかが要諦だが、実家暮らしがその「元種づくり」を大いに助けるのは間違いない。
物理的に実家暮らしが難しい人もいるだろうが、今のうちに実家暮らしで資産を築き、その後、その資産が生み出すキャッシュフローで高級タワーマンションを賃貸して優雅な暮らしを送る。実家暮らしが可能な人は、そのような皮算用を考えてみてもよいのではないだろうか。
文・ZUU online 編集部/ZUU online
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