新型コロナウイルスの症状の1つとして、味覚障害や嗅覚障害が数多く報告されています。

日本で味覚や嗅覚の異常が意識されるきっかけとなったのは、阪神タイガースの選手です。
藤浪選手や伊藤選手、長坂選手は、
「コーヒーやワインの匂いを感じない、みそ汁の味がしない」
ことに異変を感じ、検査をしたことで、新型コロナウイルスが判明しました。

このように新型コロナの症状として「味覚異常」が注目されるようになりましたが、
そのチェック方法について公開している機関はほとんどないように思います。

このたび日本味覚協会は、家庭でできる味覚チェックの方法について公開させていただきます。

新型コロナウイルスの感染が拡大しています。

2020年4月7日には緊急事態宣言も出され、国全体で感染拡大を防ぐための取り組みがなされています。

新型コロナについては感染の被害に遭われた方だけでなく、
経済的な面でのいわゆる二次被害に遭われた方も多くいらっしゃると思います。

厳しい局面がまだしばらく続くと思いますが、、一刻も早い終息に向けて、
一人ひとりが意識を変えて行動をしていくことが重要だと思います。

 

この新型コロナウイルスの症状として、味覚や嗅覚の異常が報告されています。

例を挙げると、、
札幌市の20代女性は、初期の症状として、軽い咳とともに
「何を食べても味がしないし、香水やシャンプーの匂いが分からなかった」
と味覚や嗅覚の異常を訴えていました。

芸能界では、森三中の大島さんも、味覚や嗅覚に異常を感じ、検査をしたことで、新型コロナウイルスの感染が判明しました。

 
 

世界各国を見ても、新型コロナの症状として味覚や嗅覚の異常が見られるという報告が数多くなされています。
なぜそのような症状が起こるのか、詳細はまだ明らかにされていませんが、
(高熱の症状が出ない方でも)感染を自覚するための1つのきっかけになることは間違いないと思われます。

 

※注意

味覚や嗅覚異常の原因にはさまざまなものがあります。
「におい・味がしないから新型コロナウイルスだ!」と決めつけることは危険なので、やめましょう。

また、味覚や嗅覚の異常がみられた場合にも、すぐに医療機関にかからないように、との注意喚起がなされています。
以下に一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会が示す注意事項を転記させていただきます。

急に「におい」や「あじ」の異常を感じるようになった場合には、万が一、新型コロナウイルス感染症であったときに周囲の人に感染を拡大する可能性がありますので、2週間は出来るだけ不要不急の外出を控えてください。その間、医療機関への受診は控え、体温を毎日測定し、手洗いをこまめにしてください。人と接する際にはマスクをつけて対話をしてください。

嗅覚・味覚障害の治療は急ぐ必要はありません。自然に治ることも多いのでしばらく様子を見てください。特効薬はありませんが、2週間経っても他の症状なく嗅覚や味覚が改善しない場合は耳鼻咽喉科外来を受診してください。